2009年1月7日 15時13分更新
去年1年間に東京都内で起きた振り込め詐欺の被害は、およそ60億円にのぼったことがわかりました。
最近は警戒が強化されているATMを避けて、宅配便などを装って直接現金を受け取る手口が急増していることから、警視庁は注意を呼びかけています。
警視庁のまとめによりますと、去年1年間に東京都内で起きた振り込め詐欺は3718件、被害額はおよそ59億9千万円で、過去最悪だった前の年より、およそ5000万円少なくなりました。
去年9月までは前の年を上回るペースで被害が急増していましたが、ATMの警戒が強化された10月以降は大幅に減少しました。
一方、ATMを避けてバイク便や宅配便を装って直接現金を受け取る「手渡し」の手口が急増し、先月はいわゆるオレオレ詐欺の40パーセントを占めたほか、今年になって確認されている6件の振り込め詐欺は、いずれも宅配便などを装ってお年寄りの自宅を訪ね、あわせて現金800万円をだまし取っていました。
警視庁は金融機関と協力してATMなどでの警戒を続けるとともに、手渡しの手口が広がっているとして注意を呼びかけています