- MSNテレビ番組
- MSNエンタメアワード2008 テレビ番組部門
- TVガイド編集長インタビュー
TVガイド並木編集長インタビュー4
女優さんは笑顔が最大の武器!!
―― ほかに、男の子がブレイクする条件はありますか?
どこかしらカワイイところがある人。女性はみんなそうだと思いますけど、カッコイイだけの男ってどこかちょっと物足りないんですよ(笑)。女性は、小さい子からオバサンにいたるまで、必ずみんな母性本能っていうものを持っています。幼稚園くらいの子でも、よくお姉さんぶったりしますよね? そういう生理的なものがあるから、いくらカッコよくて、ワイルドで男らしい香りがしても、小犬のような目をしてたり、可愛げがある人じゃないとはハマりはしない。だから、セクシーだけじゃない、カッコイイだけじゃない、‘カワイイ’の引き出しを上手く出せるかどうかが、ブレイクの分かれ道だと思うんです。もちろん、それは演技の中の顔でもいいんですよ。でも、演技の中にも素のかわいらしさって垣間見れるものだし、女性はそこを見極める力を持っています。むしろ逆にそれを作ってる男はNG。天性のカワイらしさを出さないとダメなんです。
―― スポーツ選手などにもその条件は当てはまりますか?
もちろんです。ゴルフの石川遼選手がまさにそれですよ。それからサッカーの内田篤人選手。特にサッカーはカッコイイ人がたくさんいる中から彼が一躍脚光を浴びたわけですが、その理由はまさにカワイさだと思いますよ。プレー中の真剣な表情と、インタビューを受けているときの愛くるしい顔、しかもコメントがまた謙虚だったりするから、そのギャップにキュンとなる女性ファンは多いでしょう。ダルビッシュ有投手も、一見カッコイイだけに見えるけど、北京五輪で負けて好感度を下げた後、丸坊主にしたり男気のあるところを見せたじゃない? あれだけ注目されながら、へんに出しゃばらないで黙ってチームを引っ張るあたりもさすが。だけど、やっぱりチームメイトとじゃれたりしてる部分はカワイかったりもする。そういう意味では、来年あたり持ち直して、もう一度人気が出る気がしますね。
―― 女の子で来年注目すべき子はいますか?
「ポッキー」のCMで話題になった、忽那汐里(くつなしおり)ちゃんでしょうね。かつて同じCMでブレイクした新垣結衣ちゃんを髣髴とさせる、あのハツラツとした屈託のない笑顔が印象的。来年は1月からのドラマ『メイちゃんの執事(仮)』に出演し、初映画となる『守護天使』ではヒロインを演じるので、もっと知名度が上がるんじゃないですかね。
―― 女の子のブレイクポイントはやっぱり笑顔なのでしょうか?
そうですね。宮﨑あおいちゃんも演技力はもちろん、それ以前にあの笑顔が最大の武器になったと思いますし、それは新垣結衣ちゃんや戸田恵梨香ちゃんにも同じことが言えると思います。ただ、女優さんは同性に好かれないと絶対にブレイクしないので、その笑顔が作りものだと逆に嫌われてしまいます。女性は女の作り笑顔を見抜けますからね(笑)。
―― そう考えると、女の子がブレイクする方が難しそうですよね。
確かにそうですね。男の子の場合は、ファンの多くが好きな人の‘お母さん’になっちゃう。‘うちの子’として応援しちゃうんですよ。それが女の子の場合はないに等しい。しかも、男の子がカワイイと思っただけじゃダメ、女の子がそれに賛同してマネしたくならないと。マネをするとブームになる、それによってより多くの男の子が見る、女の子の場合はそれでやっとブレイクしたってことになると思うんです。ところが最近は、マネしたいと思わせるカリスマ性のある人が出てこない。特に強烈な個性を持った人がいないんです。先ほども言ったように、女の子のブレイクポイントは確かに笑顔です。ただ、その延長線上に‘個性’がないと絶対にダメ。聖子ちゃんカットやアムラー、アユラー、といった固有名詞を作るくらいのね。女の子にただ好かれるだけじゃダメなんです。髪形、メイク、ファッション、生き方、何でもいいからマネしたいと思わせないと。なかでも女優さんは、竹内結子ちゃん以来、これぞ月9のヒロインって人がいない。だから、‘マネしたい個性’、これを持っている人こそが来年ブレイク必至の人だと思いますね。個人的にも、これぞ月9のヒロインっていう人が出てきてくれることを期待してます。表紙、空けて待ってます(笑)。
TVガイド編集長 並木朋子さん
「TVガイドお正月超特大号」は、なんと表紙を飾るSMAPから直筆メッセージの初夢プレゼント! 他にも水嶋ヒロ、佐藤健、DAIGOら連載陣からの特製コラボグッズプレゼントと、お年玉企画が盛りだくさん! また、1月の新ドラマ全関係図、全主役からの年賀状グラビア、完全特番セレクションなど、年末年始に欠かせない一冊になっていますので、是非おたのしみに!
1962年8月、日本発のTV情報誌として創刊された「TVガイド」は北海道から九州・沖縄まで、全国19地区版体制で、読者に利用しやすい誌面づくりを目指している。また、2003年に誕生した『日本一の100行満点番組表』とTV番組、TVスターをガイドする方向性により、利便性とビジュアル面の一体化が実現。