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闘争本能が爆発した民主党(上)

 最近国会内で起こった激しい乱闘騒ぎには、大型のハンマーやバールなどの新たな道具が登場した。また国会の心臓部ともいわれるローテンダー・ホールで激しい抗議行動を行っていた野党議員も、国会議長の秩序維持権発動により強制解散に乗り出した警備員に激しく抵抗した。まさに前例のない「格闘技国会」などとやゆされるのに十分だった。「格闘技を見るならケーブルテレビのスポーツチャンネルではなく9時のニュースだ」とネットユーザーから皮肉を言われるほど、今国会が激しい騒ぎとなった理由は何か。

◆秘書や党関係者による代理戦

 まず国会議員らは後ろに退き秘書、や党関係者らが先頭に立って「代理戦」を行ったことが挙げられる。国会議員には体面があることから、適当な時期になると激しい行動は自制できる。しかし「現場の死守」という至上命令を受けた秘書や党員らは激しい行動を取るしかなかった。国会内で議員と秘書は一種の主人と下僕のような関係にあるからだ。

 民主党と民主労働党の議員らは若い党員による違法行為に対し、「われわれが責任を取る」としてほう助したり激励したりもした。ハンナラ党は「国会議員が絶対に巻き込まれるわけにはいかない」として国会の秩序維持については警備員に押し付け、腕を組んで傍観していた。議員らが自分たちの仕事場を自ら放棄し、乱闘の場所として提供したことになる。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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