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イスラエル軍、ガザの国連学校3カ所を砲撃 45人死亡

2009年1月7日1時37分

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 【エルサレム=古谷祐伸】パレスチナ自治区ガザに侵攻したイスラエル軍は6日、国連が運営する学校3カ所を砲撃し、少なくとも45人が死亡した。学校には、連日の戦闘をおそれて数百人の住民が避難していた。空爆が始まって以来、これほど多くの民間人の死亡が一度に確認されたのは異例。戦車が学校の近くで砲撃したとの目撃証言もあり、イスラエル批判の国際世論が高まるのは必至だ。

 ロイター通信によると、6日夕、ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプ内にあるアルファホラ学校がイスラエル軍の戦車の激しい砲撃を受け、中にいた子どもらパレスチナ人40人の死亡が確認された。負傷者も多数出ている。目撃者によると、2台の戦車が学校のすぐ外で砲撃をしたという。

 6日午前には、北部のガザ市でシャティ難民キャンプ内の学校が空爆を受け、2人が死亡した。南部のハンユニスにある学校もイスラエル軍の砲撃にさらされ、3人が殺された。3校とも、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校だが、昨年12月27日からの空爆を受けて、それぞれ数百人の住民が避難生活を送っていた。

 イスラエル軍の報道官は、学校への攻撃について詳細を調べていると語った。

 AFP通信によると、パレスチナ問題を担当する国連のゲイラード人道調整官は「3件の悲劇的な事件は、捜査する必要がある。国際的な人道が侵されたとすれば、責任を明確にしなければならない」との声明を出した。

 ガザの国連幹部のジョン・ギングさんは「ガザには安全な場所は、もうどこにもない」とAP通信に話した。

 今回のガザ攻撃について、イスラエル軍はガザからイスラム過激派ハマスが発射するロケット弾攻撃をやめさせるのが目的で、「自衛のため」と主張している。

 AFP通信は、空爆開始からの犠牲者数は635人に達し、そのうち160人以上が子どもだと伝えている。6日だけで少なくとも75人が殺されたという。負傷者は計2900人に上る。

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