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「大好きな釜山をより美しい都市にしたい」

 「ソウルに行ってタクシーに乗ったとき、運転手さんの話す言葉がよく聞き取れませんでした。わたしたちの耳には釜山の方言の方がずっと聞き取りやすいみたいです」

 先月19日、釜山市海雲台区の釜山デザインセンターで会った日本人のセンゴク・マナミさん(22)=慶星大楽生活経営学科4年=(写真右)とインドネシア人のエブリン・ジュスブさん(21)=慶星大学インテリアデザイン科4年=は釜山の方言でソウルの悪口(?)を言った。

 二人は釜山デザインセンターで11月から募集した「都市デザイン探査団」で活動している留学生たちだ。釜山地域の大学生で構成された都市デザイン探査団は、釜山の住民たちは気が付かないような釜山の独特なイメージやエピソードを見つけ出し、釜山をより美しい都市にするための集まりだ。センゴクさんとジュスブさんはこの集まりの中では珍しい外国人メンバーだ。

 「釜山の市場は本当に面白い。数万種類もの品物が山のように積まれている光景を初めて見たときは驚いて口がふさがらないほどでした。日本ではなかなか見られない光景です」。名古屋出身のセンゴクさんは「市場を釜山だけの独特な都市デザインにしたらどうかと思います」と話す。ジャカルタから来たジュスブさんは「潮の香りと丘の多い釜山の地形を生かしたらと思います」と話した。

 二人の目に映った「改善すべき点」は何だろうか。「路上にゴミ箱が少な過ぎます。だからゴミが路上にたくさん落ちているのではないですか」。「清潔の国」日本の出身者らしく、センゴクさんはゴミの問題をまず挙げた。ジュスブさんの指摘は標識。「地下鉄や観光地に英語の表記が少ないので道に迷ってしまいます。観光客を集めるためには、この点を早く改善しなければならないと思います」と語った。

 二人の釜山生活はもう2年以上になる。「ソウルの街は複雑で落ち着きません。1日行っただけで早く釜山に帰りたくなってしまいます。いつの間にか釜山人になってしまったようです」。二人の夢は本物の「釜山人」になること。「卒業したら釜山で就職してずっと釜山で暮らしたいです。美しい釜山にするため、わたしたちが少しでも力になれればうれしく思います」

釜山=キム・ミリ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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