東京・日比谷公園にあった「年越し派遣村」の移転先となった都内4カ所の施設では6日、職業相談や住宅相談が本格的に始まった。4施設に滞在する失業者は305人まで増えた。千代田区役所ではこの日、78人が生活保護を申請し、無料で医師の診察を受けられる医療保護を含め、新たに17人に保護が認められた。
4施設にはハローワークの出張相談窓口が設けられ、失業者たちが寮付きの求人情報や住宅確保に関する職員の説明に耳を傾けた。中央区の十思(じっし)スクエア(旧十思小)に滞在している男性(36)は「毎日焦りは募る。いつまでも好意に甘えていられないので、住むところを早く決めたい」と話した。
一方、東京都は日比谷公園を訪れた失業者の中に肺結核感染者がいたと発表した。派遣村での感染拡大の恐れはないとしているが、7日から4施設で健康相談や健康診断を行う。【町田徳丈】
毎日新聞 2009年1月6日 21時05分(最終更新 1月6日 22時10分)