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【静岡】

県内の振り込め被害が減少 件数、被害金額が2004年以降最小

2009年1月7日

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 県内で2008年に発生した振り込め詐欺の被害は493件、計6億2610万円で、前年に比べ3件、1億8661万円減ったことが、県警のまとめで分かった。件数、被害金額とも、統計を取り始めた2004年以降で最少。全国的には昨年11月末時点で前年分を約1000件、計約12億円上回っており、県警は「県内では、信用金庫がATM(現金自動預払機)で携帯電話の使用を禁止するなど、金融機関の協力で被害が減少したことが大きい」と分析する。(西山輝一)

 生活安全企画課によると、件数は都道府県別で10位、金額は9位だった。

 手口別で被害額が最も減少したのは「架空請求詐欺」で、1億3000万円と前年のほぼ半分。「還付金詐欺」は33%減の4083万円、「おれおれ詐欺」も2億6511万円で13%減った。「融資保証金詐欺」は1億9000万円と、7%増加した。

 また、金融機関の窓口などで職員が被害を未然に防いだのは89件、計7963万円分あった。

 同課は6日、県警本部(静岡市葵区追手町)1階のSP広場で、架空請求詐欺や融資保証金詐欺に使用されたダイレクトメールや雑誌広告の切り抜きなど約20点の展示を始めた。県警のホームページでは、静岡市内の民家で昨年12月、息子を名乗る犯人からかかってきた電話でのおれおれ詐欺の音声を公開している。

 同課の鈴木美千夫・防犯対策推進室長は「今後は、定額給付金に絡んだ詐欺も予想されるので、お金に関する電話や情報はまず疑ってほしい」と警戒を呼びかけている。

 

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