前回の
ソフトバンクのデコメ(アレンジメール)に引き続き、今回はauのデコメ(デコレーションメール)テンプレートの作り方を紹介。
ソフトバンクに比べるとちょっと複雑です。
(1)Docomoのデコメテンプレートを制作Docomoのデコメールテンプレート作成ツールこのツールを使って、ドコモ用のデコメテンプレートを作ります。
バージョンは1.0。
(2)テキストエディタでテンプレートファイルを開くauの場合は文字コードを変換する必要があります。
そのため、メモ帳ではなく文字コードを変換できるテキストエディタを使いましょう。
無料で使いやすいテキストエディタとして
EmEditer等があります。
使い方は省略。
(3)ヘッダー部分を書き換えるテキストエディタでテンプレートファイルを開いたら、下記のように最初の6行(空行除く)を書き換えます。
■Docomo
Decomail-Template
MIME-Version: 1.0
Content-Type: multipart/related;boundary="1000000000"
--1000000000
Content-Type: text/html; charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: 8bit
■au
KDDI_HTML_MAIL_1_0MIME-Version: 1.0
Content-Type: multipart/
mixed; boundary="1000000000"
--1000000000
Content-Type: text/html; charset="
iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding:
7bit(4)HTMLタグのcidを書き換える<html>と</html>で囲まれた範囲に、
<img src="cid:00">
というのがあると思います。
00の部分はテンプレートに使っている画像の数だけあります。
2つの画像を使っていれば、cid:00とcid:01があります。
この00の部分を以下のように書き換えます。
■Docomo
<img src="cid:00">、<img src="cid:01">〜
■au
<img src="cid:
img_cid_000">、<img src="cid:
img_cid_001">〜
例えば、
<div align="center"><img src="cid:00"></div>
と書いてあったら
<div align="center"><img src="cid:
img_cid_000"></div>
となります。
(5)画像データのIDを書き換える画像データ(謎の文字列)の前にあるIDを、(4)のcidに合わせて書き換えます。
■Docomo
Content-ID: <00>
Content-ID: <01>
■au
Content-ID: <
img_cid_000>
Content-ID: <
img_cid_001>
(4)のcid同様に画像の数だけありますので、すべて書き換えましょう。
(6)ファイル名と文字コードを変換ファイル名を「xxx.dmt」から「xxx.khm」に変更。
文字コードを「JIS(iso-2022-jp)」で保存しましょう。
文字コードを変更しないとうまくいきません。これで、au用のデコレーションメールテンプレートが完成です!
ダウンロード時は、ソフトバンク同様に「.khm」をサーバで利用出来るように「.htaccess」を置く必要があります。
「.htaccess」というファイルを作って、ファイルの中に以下を書いてテンプレートファイルと同じ場所に置きましょう。
AddType application/x-kddi-htmlmail .khm
もし、softbankのテンプレートも置いてあるなら、
AddType application/x-kddi-htmlmail .khm
AddType application/x-htmlmail-template .hmt
と続けて書いてください。
また、au用のテンプレートはAタグで直接指定してもダウンロードできません。objectタグを利用しましょう。
以下サンプル。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//OPENWAVE//DTD XHTML 1.0//EN" "http://www.openwave.com/DTD/xhtml-basic.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<title>au用デコメテンプレート</title>
</head>
<object data="
xxx.khm" type="application/x-kddi-htmlmail" copyright="no" standby="
ダウンロード">
<param name="disposition" value="dev1htm" valuetype="data" />
<param name="size" value="
9656" valuetype="data" />
<param name="title" value="
デコメタイトル" valuetype="data" />
</object>
</body>
</html>
ここで、赤字の部分は皆さんのデコメテンプレートに合わせて書き換える部分です。
xxx.khm → テンプレートファイル名
ダウンロード → ダウンロードリンクに表示する文字列
9656 → テンプレートファイルのファイルサイズ
デコメタイトル → テンプレートのタイトル(端末で表示されます)
テンプレートファイルのファイルサイズは、忘れがちなので注意しましょう。