高千穂線の全線廃止を受け、6日、TR高千穂鉄道の臨時株主総会が開かれ、会社の清算が全会一致で承認されました。3年前の台風14号で壊滅的な被害を受け、経営を断念したTR高千穂鉄道。12月28日には、全線廃止が確定し、旧国鉄時代から続く、73年の歴史に幕を閉じました。6日は、TRの臨時株主総会が開かれ、会社の清算が、全会一致で承認されました。これに伴い、取締役全員が退任したほか、高千穂鉄道は「清算会社」に移行し、今年度中に、会社の清算を完了させることになりました。(TR社長を務めた内倉信吾高千穂町長)「TRに特別な思いを持っていたので、大変さみしい思いをしたところ。社長として本日までですが、大きな役目が一つ終わったのかなという思いもしている」一方、高千穂鉄道が所有していた車両や土地などの鉄道資産は、12月28日付けで、沿線自治体1市2町に無償譲渡されました。このうち、日之影町は、一般車両を日之影温泉駅に置き、簡易宿泊施設として活用することを検討していて、高千穂町も、委員会を立ち上げ、活用策を協議しています。このほか、高千穂あまてらす鉄道も、高千穂・天岩戸間2キロで、遊具列車を走らせる「公園化構想」を目指していて、資産活用に向けた今後の動きが注目されています。
串間市は、赤字経営を理由に、串間温泉いこいの里を運営する第3セクターを、今年3月をめどに清算することを決めました。施設の運営は、指定管理者に引き継がれる予定です。これは、6日開かれた串間市議会の議会運営委員会で、市側が明らかにしたものです。それによりますと、第3セクター「串間リフレッシュビレッジ」が運営する「串間温泉いこいの里」は、利用者の減少などから、累積赤字が約5270万円に達し、倒産のおそれがあるということです。このため、串間市は、保有するすべての株式540株、総額2700万円を、第3セクターに無償譲渡し、3月をめどに会社を清算、民間への譲渡を図る考えだということです。(串間市・武田憲昭副市長)「第3セクターを解消して、新しい純粋な民間の経営ノウハウをいかしてもらう。いこいの里は存続していく。そのためのひとつの方策」串間市では、1月13日に開かれる臨時議会に、株式の無償譲渡案と、債務処理のための補正予算案、約1000万円を提出し、可決されれば、温泉の経営を引き継ぐ指定管理者を、公募することにしています。
去年は、ガソリンや物価の高騰が相次ぎ、家計に大きな影響を与えました。世界経済や中東情勢が不安定な中、今年はどう動くのでしょうか。去年8月、1リットル184円にまで上がったレギュラーガソリンの価格。しかしその後は、原油価格の下落と需要の低迷で値下がりし、100円を切るスタンドも現れました。(客は)「このままずっとならいいんですけど、最高に比べて今は半分ですから、安定してほしい」「(安いと)孫たちと遠出もできるからうれしいずっと安くなったから少しでもこれでいけたら良い」しかし、去年12月、事態は一変します。イスラエル軍がパレスチナ自治区を攻撃、中東情勢の不安定さから、原油価格が上昇に転じたのです。ガソリンの価格は、今年、どう推移するのでしょうか?(石油商業組合・井手専務)「ここに来て中東情勢がおかしくなってるし、円安になっているから値上げが2月になったら起きてくる、去年みたいな大きな値上げや値下げはないと思うが、1年通じて徐々に上がって130円ぐらいになると予測している」一方、電力やガスは、値上げと値下げに分かれています。(電気料金は値上げ)(標準家庭で1か月237円アップ過去最大の上げ幅)(都市ガスは値上げ)(標準家庭で1か月324円のアップ)(プロパンガスは値下げ)そして、消費者にとって気になるのが、食料品の価格・・・去年は、原油や穀物価格の高騰で、チーズやマーガリンなどの乳製品、さらに、お菓子やドレッシングなどの値上げが相次ぎました。今年は、すでに、牛乳など一部の商品に、値上げの動きが見られ、去年同様、暮らしを守る努力が続きそうです。(買い物客は)「1円でも安くというのを自分の中で決めて頑張っている」「あちこちチラシを見て安い所へいっている。いつになったら物が安くなるか見当つきませんね」(「まつの」松野圭太常務)「牛乳が3月から4月にかけて10円から20円、店頭での値上げが予想される。据え置きできる商品に関しては、極力値上げせず今まで通り頑張りたい」一方、専門家は、物価の動きをどう予想しているのでしょうか。(みやぎん経済研究所・田阪常務理事)「世界的なデフレ懸念もあるが、物価が上昇する状況に今はないしばらくこうゆう状況が続く」去年、家計を直撃した値上げの嵐。今年も、不透明な世界経済や原油価格の動きが、私たちの生活に大きな影響を与えそうです。
都城市山之口町で開かれた新春書き初め大会には、小中学生や園児、約60人が参加しました。子供たちには、干支やお正月にちなんで、「うし」や「たこ」などの言葉や、「友人」や「敬愛」といった、思いやりの心を育む言葉が、課題として与えられました。子供たちは、与えられたお題を何度も練習した後、ひと筆ひと筆、丁寧に書き上げていました。(子供たち)「今年の抱負は?」「習字の級を上げることです。」「去年はスポーツとかそんなにしたことがなかったから、今まで、今年は頑張って何かやってみようかなと思っています。」「去年は理科の成績が悪かったので理科を頑張りたいです」「勉強を頑張る」年の初めに、気持ちを落ち着かせた子供たち。出来上がった作品は、学年ごとに審査され、山之口地区公民館に展示されるということです。
県庁では、新春交通安全の集いが開かれました。集いには、警察や交通安全協会などから約200人が出席、まず、東国原知事が、宮崎は、交通事故による死亡者の減少率が40%と、全国一だったことを報告しました。(東国原知事)「全国に行って宮崎県は交通事故が一番減ったんだということを申し上げますと、みなさん驚かれるんですね。こういうのも県民総力戦の証ではないかなと思っております」去年、県内で、交通事故により死亡した人は48人と、前の年より32人減り、昭和32年以降、最も少なくなりました。参加者は、交通事故のさらなる減少を目指し、決意を新たにしていました。
新春の日向路を駆け抜ける宮崎女子ロードレース大会が6日開かれ、今年も女性ランナーによる熱い戦いが繰り広げられました。国内女子長距離レースの幕開けを告げる宮崎女子ロードレース。メインのハーフマラソンには、国内外の女性ランナー46人が出場しました。風もほとんどなく、絶好のコンディションでスタートした今年のレース。序盤から、優勝候補に挙げられているパナソニックの平良茜やケニアのルース・ワンジル、それに、去年2位に入った地元、OKIの宮内宏子らが、レースを引っ張ります。スローペースのレース展開の中、5キロを過ぎて、トップ集団は15人に絞られます。監督から、「タイムよりも勝つレースをしろ」と言われた、OKIの宮内。飛び出したいのを我慢しながら、10キロをトップで通過します。その後、トップ集団は、13キロ地点で4人に絞られます。熾烈なトップ争いが繰り広げられる中、15キロ地点を先頭で通過したのは、十八銀行の扇まどか。得意な上り坂を利用し、ペースを上げながら、トップ集団を引っ張ります。しかし、宮内、ワンジル、そして、京セラの須澤麻希も必死についていきます。そして、レースは、4人が激しいトップ争いをする中、ゴール前残り200メートルの勝負となります。最後、強烈なラストスパートを見せた京セラの須澤が、自己ベストを1分7秒縮める1時間11分22秒で、大会初優勝を飾りました。OKIの宮内は、トップと7秒差の4位でフィニッシュしました。このほか、県勢では、ハーフマラソン初挑戦の旭化成・宗由香利が10位となっています。(初出場初優勝!京セラ・須澤麻希選手)「こういう大会で優勝したのがすごい初めてなでの、すごい信じられないけどうれしいです」(4位・OKI・宮内宏子選手)「最初から積極的にいけば、ちょっとは違ったのかなと」「ラストで勝とうと思ってたんですけど、逆にラストでやられてしまいました」
急激なウォン安などの影響で、アシアナ航空の国際定期便、宮崎・ソウル線が、6日から、週3便に減便されました。アシアナ航空は、韓国からのゴルフ客を見込み、昨年12月2日から、週5便に増便して運航していましたが、冬場になっても需要は回復せず、12月の韓国人利用者は、前の年の半分程度に落ち込みました。このため、アシアナ航空は、「現在の搭乗率では、採算ラインに遠く及ばない」として、当初、3月までを予定していた冬場限定の増便を、先週で打ち切り、6日から、従来の3便体制に戻しました。今回の減便について、県総合交通課は、「大変残念だが、世界的な経済状況を考えるとやむを得ない」とコメントしています。
犯罪から身を守る方法を学んでもらおうと、小学生を対象にした防犯教室が、宮崎市でありました。教室には、小学1年生から6年生までの児童約20人が参加、防犯アドバイザーから、通学路で、不審者を発見した時や、実際に腕を掴まれた時の対処法を学びました。県警察本部によりますと、県内では、声掛け事案が、毎年300件程度発生しているということです。
子牛の品評会が、6日、宮崎市で開かれました。品評会は、セリを前に、牛の生育状況を確認するもので、6日は、JA宮崎中央管内の1市2町から、生後9か月前後の子牛、50頭あまりが出品されました。JA宮崎中央の品評会は、6日が、今年初めての開催で、体全体のバランスや毛質など、6項目に渡って審査されました。JA宮崎中央によりますと、出品された子牛は、全体的に成育が良く、2月開かれるセリでは、高値が期待できそうだということです。