日本経団連の御手洗冨士夫会長は6日、東京都内で開かれた経済3団体トップによる共同会見で、深刻化する雇用問題に関連して「ワークシェアリングみたいな考え方も一つの選択肢になる」と述べた。社員1人当たりの労働時間を短縮し雇用を確保するワークシェアリングは連合の高木剛会長も検討課題としており、09年春闘でテーマの一つになる可能性も出てきた。
御手洗会長は「介護など人手不足の分野があり、新しい雇用を増大させていきたい」と指摘。政府と協力して新規雇用の創出に努力する考えを明らかにした。【谷川貴史】
毎日新聞 2009年1月7日 東京朝刊