天皇陛下が即位20年 平成流「国民と苦楽共に」天皇陛下(75)は7日、即位から20年を迎えられた。この間、皇后さま(74)とともに国内外の各地を訪れて障害者や高齢者、被災者らの激励や平和への祈りを重ね、国民とともに歩む“平成流の皇室像”を築いた。4月10日には結婚から50年となる。 陛下は1989年1月7日、昭和天皇逝去に伴い天皇に即位。以降、「国民と苦楽を共に」との思いを繰り返し述べ、憲法が定める象徴天皇の在り方を模索してきた。 即位後15年で皇后さまと全都道府県を訪問。先々で式典出席などに加えて障害者や高齢者らの施設を訪ね、一人一人と言葉を交わした。91年の雲仙・普賢岳噴火災害をはじめ、阪神大震災や新潟県中越地震などの被災地も訪れ、避難所で暮らす人たちを励ました。 94年2月に日米の激戦地、硫黄島を訪問。戦後50年の95年夏には「慰霊の旅」として広島、長崎、沖縄などを相次いで訪れた。戦後60年となる2005年には米自治領サイパン島に渡り、平和を祈った。 両陛下の外国訪問は非公式も含め39カ国。歴代天皇として初となる中国のほか東南アジア各国、米国、欧州、中南米諸国で親善に努めた。今年6月ごろにはカナダ訪問が検討されている。 ご一家では皇太子家に長女愛子さま、秋篠宮家には眞子さま、佳子さまに続いて長男悠仁さまが誕生。長女黒田清子(紀宮)さんも05年秋に結婚し、皇籍を離れた。 一方、03年に前立腺がんの摘出手術を受けホルモン療法を続けているほか、昨年12月には心身のストレスが原因とされる胃腸の炎症が判明、公務や宮中祭祀の見直しが課題になっている。
【共同通信】
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