中東・アフリカ

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イスラエル軍:ガザ都市部で本格交戦、侵攻後最大規模に

 【エルサレム前田英司】パレスチナ自治区ガザ地区に地上侵攻したイスラエル軍は5日夜、主要都市ガザ市東部で、イスラム原理主義組織ハマスの戦闘員と激しく交戦した。3日の侵攻以来、最大規模で、都市部での本格的な衝突は初めて。ガザ北部を中心に地上戦が激化の様相を呈している。

 AFP通信などによると、先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は少なくとも555人に達した。地上侵攻で一般市民への被害が拡大しており、救急関係者によると、うち死者の約100人は子供。国連のホームズ事務次長(人道問題担当)は「人道危機が急速に悪化している」と指摘。攻撃にクラスター爆弾が使われたほか、現地では飲み水や燃料、食料、医薬品が不足していると訴えた。

 イスラエル軍は、ハマス系のテレビやラジオ放送に割り込み、ベイトラヒヤやジャバリヤなどガザ北部の住民に対し、自宅から退避するよう警告。これを受け、多数の住民らが学校施設などに駆け込んでいるという。

 ガザからの情報などによると、イスラエル軍の地上部隊は5日夜、ガザ市東部から市街地方面へ進軍。待ち伏せしていたハマス戦闘員に背後をつかれ、激戦に発展。ハマスとは別のイスラム原理主義組織イスラム聖戦のメンバーも戦闘に加勢したという。この戦闘でイスラエル軍戦車の誤射で同軍兵3人が死亡、24人が負傷した。

 イスラエル軍は空と海からの爆撃も継続。ガザ南部ラファのエジプト境界の地下トンネルや、ハマス政府庁舎などを空爆した。

 ロイター通信によると、ガザ中部のブレイジ難民キャンプでは、戦車の砲撃で親子3人が死亡した。

毎日新聞 2009年1月6日 12時03分

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