速度違反などの特別交通取り締まりに出発する県警交通機動隊員ら=6日午前8時10分、県庁前広場
昨年、大分市内で発生した交通死亡事故が前年の約二倍に激増した。これを受け、県警は六日、同市内で「特別交通取り締まり」を始めた。大分中央、大分東、大分南の三署や交通機動隊(白バイ)などが連携し、昼夜問わず常時、市内で速度違反の取り締まりをするという。年間を通じて行う初の取り組みで、「死亡事故抑止に向けた今年の最重要対策」と県警。飲酒運転や無免許運転はもちろん、基本的ルールの順守を徹底してもらうため、信号無視、一時停止違反などにも厳しく目を光らせる。
午前八時から県庁前広場で出発式があり、是永隆雄交通部長、三署の署長ら約百人が出席。田盛正幸本部長は「昨年は県内で交通事故により七十七人もの尊い命が失われ、大変残念な結果となった。特に大分市では前年より大幅に増加。今年はまず大分市から死亡事故増加の流れを止め、県内に広げてほしい」と訓示した。この後、白バイやパトカーが取り締まりに繰り出した。
昨年、県内では前年より十八人多い七十七人が交通事故で死亡。特に大分市内は十一人増の二十三人で、死者数を押し上げる要因になった。速度違反や信号無視、前方不注視、左右の安全の確認不足など、基本的ルールの無視が目立ち、ミニバイクなど二輪車による事故も相次いだ。
県警はこうした傾向を踏まえ、特別取り締まりに踏み切った。大分市以外でも取り締まりを強化する方針で、「交通安全意識を高めていきたい」としている。
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