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「派遣切り」キレた、ヒルズの刃物男供述

 東京・六本木ヒルズ付近で12月30日夜、包丁を振り回したとして現行犯逮捕された東京都杉並区の無職椎名賢次容疑者(28)が、警視庁麻布署の調べに「派遣の契約が切れ今後仕事に就くあてがなくうっぷんを晴らしたかった」と供述していることが12月31日、分かった。「人に危害を加える気持ちはなかった」と反省しているという。

 麻布署によると、椎名容疑者は12月30日午後8時35分ごろ、港区六本木の六本木ヒルズ森タワー前で刃渡り約16センチの文化包丁を所持するなどした疑い。調べに対し椎名容疑者は「12月中旬に派遣の契約が切れ今後仕事に就くあてがなくうっぷんを晴らしたかった。刃物で人で人を脅かして自分を誇示するためには六本木しかないと思った」となどと供述している。

 事件は麻布署と目と鼻の先で発生。「六本木ヒルズ近くの喫茶店前に刃物を持った男がいる」との通報を受け、同署前で立番していた巡査部長(35)が現場に急行。椎名容疑者は右手に包丁、左手に傘を持ち「派遣切り」などと叫びながら六本木ヒルズ方面へ逃走した。森タワー出入り口前で「警察だ、刃物を捨てろ」と命令されたが応じず「刺すぞ、この野郎」と叫んで包丁を振り回した。

 ところが巡査部長が上空に向かって拳銃を1発威嚇発砲すると、おとなしく包丁と傘を足元に置き、無抵抗で取り押さえられた。銃刀法違反と公務執行妨害の現行犯で逮捕された。約180センチの長身で細身。犯行時はセーターにジーンズ姿で、現場付近の目撃情報によると「普通の若者風だった」という。

 椎名容疑者は杉並区の住宅街に両親、兄とともに暮らしている。近所の住民によると、温厚な性格で少年時代は“泣きのケンちゃん”と呼ばれていたという。逮捕時の所持金は約5万円で、同署の調べに対し「蓄えを切り崩して生活している」などと話している。

 犯行当日は都内の量販店で犯行に使った文化包丁を購入、新宿方面からJR総武線→東京メトロ南北線を乗り継いで麻布十番駅から徒歩で六本木ヒルズ方面へ来たという。「人に危害を加える気持ちはなかったが、逮捕されなければけがをさせていたかもしれない。人に不安を与えたことは申し訳ないと思っています」と話しているという。

 [2009年1月1日9時40分 紙面から]


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