非正規解雇は許さぬ　打ち切りの男性ら　会社前でチラシ配布　八王子

　半導体メーカー「ＯＫＩセミコンダクタ多摩」（八王子市）で働いていた男性（３５）が、十二月末で契約を打ち切るのは不当だとして地位保全などを求めている問題で、男性や労働組合関係者らが五日朝、同社前で出勤途中の社員らに雇用の安定を求めるチラシを配った。

　参加したのは、三多摩労連に加入する労働組合の組合員ら約三十人。午前七時半ごろから「非正規解雇を撤回しろ」などと記された紙を掲げ、社員らに「会社は内部留保を少し切り崩すだけで雇い止めを減らすことはできる」と、「非正規切り」が企業側の責任であることを訴えた。

　また、「不当な雇い止めに遭いそうなときは連絡をしてほしい」などと呼び掛けながらチラシを配布。今回雇い止めされた男性だけの問題でないことを強調した。相談は、フリーダイヤルの「労働相談ホットライン」＝（電）０１２０（３７８）０６０＝へ。　（布施谷航）