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渡辺議員ほぼ離党宣言、東国原氏と連携も

 自民党の渡辺喜美衆院議員(56)が、早ければ週内にも離党する。5日、麻生太郎総裁(68=首相)に、早期の衆院解散・総選挙などを求める文書を出し「速やかに真摯(しんし)に検討されなければ離党する」と述べたが、麻生首相は拒否する考えを示した。渡辺氏は地方首長らとの連携も模索、東国原英夫宮崎県知事(51)の名前も浮上している。渡辺ショックが党内に“離党ラッシュ”を呼ぶ可能性もある。通常国会初日のお家騒動。麻生内閣の足元は揺らぐばかりだ。

 渡辺氏は通常国会の開会式を欠席した。中川昭一財務相の財政演説も聞かず、午後3時すぎ地元の栃木県から上京。石原伸晃幹事長代理に、7つの政策提言を記した文書を手渡し、議員会館で会見した。正式な離党表明ではないが、事実上の離党宣言だった。

 文書には早期の解散・総選挙、定額給付金の撤回、民主党と同じ08年度第2次補正予算案の修正など、麻生内閣の政策とは逆の中身が目立った。提言が早急に検討されなければ「政治家としての義命により離党する」と書いた。文書は受理されず、置いてきたという。「石原氏には慰留された。離党届を持参したわけではないが、勘違いされたのかも」と自虐的に笑った。

 麻生首相は5日夕、渡辺氏の要求に「今、定額給付金をやめるという話をする気はない」「離党する、しないは個人の話」と突き放した。渡辺氏の離党は、秒読み段階に入った。

 関心は、離党の時期と今後だ。定額給付金を盛り込む2次補正予算案の衆院採決は今月中旬の予定だが、早ければ週内に離党する可能性もある。また渡辺氏は「離党する、しないにかかわらず、国会の垣根を越え、国民運動を起こすべきだ。地方の首長や産業界には、志が高い方がいっぱいいる」と述べたが、関係者によると意中の人物と協議を始め、東国原氏も候補の1人だという。提言には定額給付金の財源2兆円を地方の緊急弱者対策にあてる案も盛り込んだ。地方首長らとの連携が新党結成に発展するとの見方がある。小沢一郎民主党代表サイドとの接触も取りざたされる。

 自民党内は「ついて行く人間はいない」(幹部)と冷ややかに見るが、渡辺氏は所属議員に離党の決意を記したメールを送信。「ちらほら反応はある」と、同調の動きを予言した。

 渡辺氏の父、故美智雄氏は94年、当時新生党の小沢氏に細川政権の後継者として誘われ、自民党離党寸前まで行った。今回も似た人間関係の図式の中で、父が踏みとどまった一線を息子が越えようとしている。

 [2009年1月6日7時49分 紙面から]


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