ファイル交換ソフトを通じ不特定多数に提供する目的で児童ポルノ動画を所持したとして奈良県警などは近く、サーバーを管理する東海地方の男について児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)容疑で強制捜査に乗り出す。県警によると、同法違反容疑でのサーバー管理人の摘発は全国初。
捜査関係者によると男はファイル交換ソフト「うたたね」を使って不特定多数のネット利用者に提供する目的で、18歳未満の女児のポルノ動画を自宅パソコンに所持した疑いが持たれている。県警は男の自宅を家宅捜索して裏付けを急ぐ。
この男が管理するサーバーを巡っては、08年2~12月、奈良市や大阪府などのユーザーの男5人が同法違反の罪で起訴された(4人は執行猶予付きの有罪判決が確定)。動画には5歳ぐらいの女児や女子中高生らが映っていたといい、男は全国の200~300人に画像を交換できる設定をしたとされた。
毎日新聞 2009年1月6日 東京朝刊