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リクイグアナ:ピンク色は新種 ガラパゴス諸島

新種と見られるピンクのイグアナ=米科学アカデミー紀要提供
新種と見られるピンクのイグアナ=米科学アカデミー紀要提供

 南米エクアドルのガラパゴス諸島の一部地域だけに生息するピンク色のリクイグアナが、約500万年以上前に他のリクイグアナから分かれて進化した最も原始的な新種と分かった。ガラパゴス最古の種の分化の証拠という。イタリアなどの研究チームが遺伝子解析し、6日、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。

 このイグアナはピンク地に黒い模様があり、オスは体長1.2メートル、体重6~7キロ。同諸島にいる2種類の黄色いリクイグアナよりやや大きい。学名は無く、スペイン語で「イグアナ・ロサーダ(ロサーダはピンクの意味)」と呼ばれている。

 同諸島にあるチャールズ・ダーウィン研究所などによると、86年にイサベラ島北部のウォルフ火山の河口付近で初めて目撃された。

 06年6月にイタリアチームの調査で、火口付近だけに40~50匹が確認された。15匹の血液をDNA分析した結果、黄色い種とは遺伝的に遠く、諸島が形成される前の約570万年前に、黄色い種の祖先と分かれて進化したと推測された。【奥野敦史】

 ◇絶滅の危機、調査と保護早急に

 チャールズ・ダーウィン研究所のアリソン・ジェレナ研究員の話 ピンクのイグアナは子供の個体が確認されていない。絶滅の危機にひんしており、早急な調査と保護が必要だ。

毎日新聞 2009年1月6日 10時33分(最終更新 1月6日 10時33分)

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