2009/1/5  14:15

報道されない超党派による「最高の年金改革案」  分類なし

昨年末の12月25日にのクリスマスに、自民・民主両党の年金専門の若手議員7名で、「年金改革案」がまとめられていたらしい。

いわゆる待ちにまっていた「超党派による年金改革案」だ!!!

まさしく悲願ともいえる最高の内容だ。(T T)うれし泣き・・・。

今日のブログ記事だけは、アルファーブロガーの方々をはじめ、なるべく多くのブロガーにリンクを張っていただきたいです。
ブロガーの方々、お手数ですが、なにとぞリンクの件、よろしくお願いします!m( )m

(ちなみに、公的年金問題は決して政争の具にしてはならないのである。
公的年金問題の解決にあったっては、主義主張・党派を超えた年金専門の政治家が集まって、制度設計を変えるしかないのである。
なぜなら、公的年金制度というのは、国民生活の根幹に、長期にわたってかかわるものなので、決して政争の具に使ってはいけない問題なのである。
なぜなら、公的年金問題を政争の具に使っては、政権が変わるたびに、公的年金制度がくるくるくるくる変わってしまって、国民にとっては、それこそ迷惑極まりないことになるからだ。)

自民・民主の党派を超えた7人に年金専門の若手政治家たち(自民党は、野田毅、河野太郎、亀井善太郎、民主党は岡田克也、枝野幸男、古川元久、大串博志の七人。中には、とてもじゃないけど若手とは言えない人も若干名含まれているようですが・・・)は、素晴らしい最高水準の「誠実な年金改革案」を半年かけてなんとかまとめあげて、12月25日のクリスマスには、わざわざマスコミを招いて、記者会見まで開いて、その「年金改革案」をお披露目していたらしいのだ。

この「年金改革案」は、旧来の年金制度に比べると、

1、基礎年金部分は、すべて税方式であるし、
2、厚生年金などの二階建て部分は積立方式へと移行しているし、
3、さらには、国の年金債務(今まで保険料として国民が支払ってきた厚生年金部分などの二階建て部分)は向こう50年以上かけてでも、国民へ返還するとしている。

といった極めて誠実かつ建設的な内容となっている!!!

けれども、日本経済新聞以外の日本国内の新聞社をはじめとするマスコミは、ほとんどといってよいほど、報道しなかったようだ。

なぜだ・・・????

わたしも、自民・民主両党の超党派7人の年金問題専門の政治家の手による「年金改革案」が、昨年末のクリスマスに発表されていたことを、昨日夜遅く、ごまめの歯ぎしりメールマガジンhttp://www.taro.org/を読んで、これを始めて知ったのだった。

自分の子供の将来を真剣に思って、しかもまだ欲ボケが始まっていない親なら、「悲願」ともいえる誠実かつ最高の内容だ。
同じように、自分の孫の将来を真剣に心配している欲ボケしていない高齢者なら、「悲願」とも言える最高の内容だ。
ましてや、今現在10代20代30代の若者なら、悲願ともいえる「まっとうかつ持続可能な年金改革案」だ。
こういった「年金改革案」は造られていたのだった!!!
しかも、中高年にとっても、今までかけ続けてきた保険料は何十年かけてでも国家(今のところ超党派)が返還するという誠実なものだ。

けれども、その「まっとうな最高水準の誠実な年金改革案」は報道されなかったのだ!!!

マスメディアが報道してくれないのなら、私たちブロガーがリンクを張り巡らして、一人でも多くの日本人に、この「最高の年金改革」を広く知らしめようではありませんか!!!

もしかりにこの「最高の年金改革案」がマスコミで報道されていたのなら、日本国民にとっては、こんな素敵なクリスマスプレゼントは、それこそ、前代未聞、未曽有の「素敵なクリスマスプレゼント」になっていたことだろう。

けれども、マスコミが報道しなかったようなのだ・・・。

   ・・・・
   ・・・・
なんじゃ それ!!!!
   ・・・・
   ・・・・
日経以外のマスコミは、どっぷり欲ボケが始まってしまっているの?????
   ?????
    ???
     ?

以下、ごまめの歯ぎしりメールマガジンhttp://www.taro.org/の12月25日と、1月2日を全文抜粋引用。
なにとぞ、みなさま、ぜひとも実際に飛んで行って、ご熟読ください。↓

(12月25日分)
「自民・民主両党による年金の抜本改革案」
Posted by 河野 太郎 on 2008/12/25 木曜日

今年の通常国会の最中から、自民党と民主党の年金問題の専門家七人で、年金制度の改革案作りの協議を密かに進めて参りました。

自民党は、野田毅、河野太郎、亀井善太郎、民主党は岡田克也、枝野幸男、古川元久、大串博志の七人です。

今年の6月から二週間に一度ぐらいのペースで、朝八時から約二時間の勉強会を途中、いよいよ選挙かというときは中断しましたが、半年間続け、抜本的な年金改革案をまとめました。

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基礎年金−最低生活保障の明確化
一、 1人あたり、現在の国民生活水準における月額7万円程度の給付水準を将来にわたり確保する。

一方で、高所得者に対しては、年金課税見直しによる給付抑制を今後のオプションとする。

二、 財源には、税を充てる。全ての国民に消費を通じて負担を求めつつ間接徴収であることから納税義務者も少なく徴収上のメリットが大きい消費税を基幹税とすることが相当である。

なお、年金制度自体はできる限りわかりやすくシンプルな制度とすることに配意する。

現在の基礎年金は基本的に個人単位であり、夫婦2人はであれば、満額で月13万2,000円であるものの、高齢遺族は夫が亡くなると途端に1人分の66,000円になってしまう。単身高齢者はもとより66,000円。
低所得の単身高齢者が、所得や生活の実態に応じて追加受給ができる制度(現行の生活保護制度との中間の位置付け)を創設する。対象者特定には、確定申告など既存所得税制を活用し、簡素なものとする。

積立保険料比例年金(現役時の所得比例年金)への移行
一、  保険料の名のもと国民から費用を徴収する以上、所得再分配は極力排除し、現役時に納めた保険料に応じて給付がなされる制度とする。この観点から、名称も「積立保険料比例年金」とする。

二、  拠出建てであることから、給付水準がはじめから設定されることはない。まさに自助努力を政府が支援する制度である。

三、  共済を含め、現行の各種制度を統合し、積立保険料比例年金の対象者は、自営業者や農林漁業者などを含めた全就業者を基本とする。

四、  厚生年金の純債務270兆円の解消には、特定の世代に負担が重くならないように、50年以上の期間をかける。

基礎年金を全額税方式にすることによって企業の厚生年金保険料の基礎年金相当分が浮くことになるため、それを二重の負担の解消に充てるなどによって、純債務の財源とする。

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最終提言案は、今晩中にもホームページにアップしておきます。ご覧下さい。

七人の議論は、打てば響くような非常に実のある議論でした。最初に両方の考え方を説明しましたが、そのときには両方の案の相違点と同じところが既に浮き彫りになり、その後二回で論点整理が終わり、その後はまさに両サイドが一致して問題を解決し、最善の解決策を見いだすために有識者をお招きしたり、議論をしたりと非常にスムーズにいきました。

政策協議をするときの秘訣は、お互いに相手のメンバーを指名しあうことだという笑い話もありました。

クリスマスの夜は、無駄遣い撲滅プロジェクトの河野チームの打ち上げ。
構想日本の加藤さん、伊藤さん他、必殺仕分け人のみなさん、チームのメンバーで、活動を振り返り、来年のさらなる成果を期して盛り上がりました。
みなさん、ありがとうございました。


(1月2日分)
「政策か政局か」
Posted by 河野 太郎 on 2009/1/3 土曜日

年末に、民主党の四人と自民党の三人で、年金の抜本的な改革案をまとめて発表した。

国会で記者会見しても、たぶん、内容は理解されないだろうから、厚生労働省の記者クラブで発表した。事前に七人で集まって、こういう質問が出たらどう答えるか、かなりテクニカルなところまで打ち合わせをした。が、...。

日経新聞がスペースを割いて解説をしてくれた他は、自民・民主両党の議員が改革案を発表したというところだけが小さく囲みで報道された。

問題は、改革案の内容で、それについて国民がどう思ってくれるかということが大事なはずだ。小泉内閣以来、年金の与野党協議がうまくいっていなかったが、今回、それができた。与野党の政治家がまとめた年金の改革案とはどういうものか、それに対して専門家がどう反応するかというのはとても大切なことだと思うが、どうもマスコミはそう思わないらしい。

自民党の三人は、百三十人の自民党議員を擁する議員連盟の会長、幹事長、事務局長といういわば野武士的なポジションだが、民主党の四人は民主党の年金改革に責任を持つ元代表、元政調会長、年金制度調査会長とその事務局長といういわば正規軍の司令塔だ。

その四人が出てきて、発表されている民主党案とは若干違う案を自民党と一緒になって作り上げ、これでいこうというのだから、かなり度胸がいる話だ。

一人で造反したワタナベヨシミ代議士よりも、この四人の正規軍の司令部のほうがインパクトが大きいと思う。

もはやマスコミは政策よりも政局しか報道しなくなってしまったのではないか。

年末に、何人かの先輩議員とマスコミと駄弁っているときに、ワタナベヨシミ代議士の造反と処分の話になった。
戒告という二番目に軽い処分になりましたが、という質問が出て、先輩方が、なぜか大笑い。

太郎ちゃん、起立採決に造反すると処分される時代になったね。いよいよ造反王河野太郎、離党かな。

喜美さんが起立採決に造反しただけで、戒告処分というのは、我々からすると処分が重くてびっくりである。

これまで二十回以上起立採決に造反してきた河野太郎でも、起立採決で処分されたことはあんまりない。介護保険導入のときには、石原伸晃代議士や根本匠代議士などと補正予算の採決で造反したが、全員おとがめなしだった。

もっとも自民党議員が起立採決で造反するときは、ほとんど周りが起立しているときに座っているだけだから目立たない。周りが座っているときに一人立つかたちの造反は、珍しいから目立つが、内容的には同じである。

起立採決の場合、会派ごとに賛否を記録しているので、無所属議員を除くと個人個人の投票行動は記録されない。だから、ヨシミさんが造反の証拠を見せてみろと開き直れば、執行部は彼が解散要求決議案に賛成したという公式の記録を出せないのではないか。

異議なし採決のときなどもっとひどくて、綿貫議長など、御異議ありませんか、という問いかけに、目の前で立ち上がって大声で、異議ありと叫んでいるのに、御異議なしと認めます、などとしゃあしゃあとシナリオ通りに読み上げていた。

そもそも解散要求決議案が可決されたとしても、それで衆議院が解散されるわけではない。衆議院が内閣に解散を要求しているだけであって、内閣がその要求を認めなければそれまでである。
衆議院の多数が解散を要求するならば、こんなインチキな決議案ではなく内閣不信任案を可決すれば、総辞職か解散になる。

もともと議院内閣制では、「政府に入った議員」は政府提案の案件には必ず賛成しなければならない。が、政府に入っていない与党議員には、政府提案の案件に賛成する義務はない。

野党が提出した案件に、政府に入っていない議員が、賛成しようが反対しようが、とやかく言われる筋合いは全くない。

イギリスの下院で国対を務めた議員が書いたBreaking the Codeという本を読むと、与党の議席が過半数を少し超えているだけのメージャー政権では、与党議員の造反で政府提案の案件がよく否決されている。

だから今回の造反に対する戒告処分は、党の執行部の過剰反応ともいうべきものだ。

でも、これがきっかけで、政府と与党の関係が正常化される方向にすすめば、ヨシミさんの日本の議会制民主主義に対する功績は非常に大きい。


個人的な理想としては、基礎年金部分は、失業保険や生活保護とひっくるめて、すべてSaftyNetとして一本化して、ベーシックインカムみたいな、もっともっとシンプルにするのが「将来的な理想」ではある。

が、ここまで(ベーシックインカム的なものにまで)シンプルにしてしまうと、厚生労働省の仕事がかなり減ってしまって、極端に天下り先が減ってしまうので、霞ヶ関の抵抗が激しくなり過ぎて、「まずは、とりあえず、早く」「実現させる」ことは、不可能になるだろう。

今回の自民・民主の年金専門の政治家7名による「年金改革案」は、遠い将来SafetyNetをベーシックインカムのようなものへと前進させてゆく「たたき台」としては、最高水準のものが誕生したと言えるだろう。

こんなめでたいことはないのだ!!!

それなのに、大手マスコミが大々的に報道しないのは何故だろうか???

今の国民にとっては「最高水準の年金改革案」が出来上がってしまったから、報道されないのだろうか・・・????
    ?????
     ???
      ?

それとも、「国民にとって最高水準のもの」であると理解する能力が大手マスコミには欠けているのだろうか・・・・???
まさか・・・。
まさかの真坂・・・。


私のブログの読者には、けっこうマスコミ関係者が少なくないです。
なにとぞ興味のある方は「僕らの年金脱会宣言ーダマされるな。オレたちには年金はないー」(木村剛著)をご熟読ください。
お願いします!
(アソシエートを張っていますので、そちらでご購入いただけたら、とっても嬉しいです。私の読書代の足しになりますので、なにとぞよろしくお願いします!)

「僕らの年金脱会宣言」は、題名がかなり挑発的ではありますが、内容は年金改革案としては、極めてオーソドックスかつ誠実かつ最高のものです。

私は、かつて柏市に8年間、子育てしながら地域べったりに暮らしていたころ、本当に驚いたのだ。
柏市の新興住宅街は、平均年収かそれ以下で暮らしている世帯がほとんどだった。
それまでは、私は、神奈川県とか東京都内とか、どちらかというと富裕層の多い地域で暮らし慣れていたので、千葉県柏市で初めて暮らしてみて本当に驚いたのだ。
彼ら彼女らは要領はすこぶる悪かったし、たいていは金融リテラシーも皆無で、すぐに銀行に騙されて、年収の5倍とか7倍の住宅ローンを抱えていたし、お行儀もちょっと悪かったけど、「額に汗を流す」という意味では、私よりもず〜〜〜と働き者であった。
柏市での8年間は、「銀行の奴隷になってしまった彼女らを、今度は再び老後に、国家の奴隷になり下げてはいけない!」と痛感した8年間だった。
当時1990年代半ばの彼女らには、「老後は国家の奴隷となり下がっているかもしれない」という不安・自覚は、当時はほとんど無かったようなのだが、それでも、少なくとも柏市の女性たちは、「日々の生活のやりくり」という点では、頭が下がるほど、わたしよりもはるかに大変な働き者たちの集まりだったことは確かだった。

私が初めて木村 剛氏と出会ったのは、たしか、千葉県柏市から愛知県名古屋市へ転居した直後だったと記憶している。
今からおよそ8年くらい前のことだ。
私は初対面の直後に、木村剛氏へ「彼女らの窮状と年金改革の必要性」について訴える長い長いメールを送った。
旧態以前とした現行の年金制度を改革することこそが、真の国民のニーズであるとの長い長いメールだった。

そして、昨年11月にやっと出版されたのが「僕らの年金脱会宣言ーダマされるな。オレたちには年金はないー」(木村 剛著)だ。
そして、しつこいようですが、この「僕らの年金脱会宣言」は、題名がかなり挑発的ではありますが、内容は、年金改革案としては極めてオーソドックスかつ誠実かつ最高のものです。

そして、今回マスコミに黙殺されている「超党派による最高の年金改革案」は、この「僕等の年金脱会宣言」と、ほぼ内容が同じなのである。

マスコミ関係者の方々は、比較的高い年収をエンジョイしているし、地域べったりに暮らした経験がないので、今の日本人のほとんどが、どれだけ年金改革を必要としているのか、実感がないかもしれない。
あるいは、年金改革を必要としていると実感しても、それを「けしからん!」と、「ネガティブな政争の具」に使ったほうが、大手マスコミも目先の視聴率や購読料が上がるかも知れない。

けれども、今日、このブログで紹介したような、超党派の誠実な政治家たちによる「ポジティブな年金改革案」を報道しないで、黙殺するのは、メディアとしては、大変な罪づくりでなのある。
もしかりに、マスコミがいまだに「公器」としての報道を自覚しているのなら、今からでも遅くないから、この「超党派による年金改革案」を、ぜひとも大々的に報道して下さい。
メディア関係者の方々、なにとぞよろしくお願いします。m( )m

今まで国民が「保険料」として納めてきたものは、むこう50年以上かけてでも、超党派は国民へ返却すると言っているのだ。
そして、それ(その財源)は可能なのだ。
私も今の日本の国債発行余力を昨年の春先にざっくり試算してみたが、今の日本の国庫は、国債発行残高の余力が、まだまだ最大1,000兆円くらい存在している可能性もあるのだ。
今の日本なら、年間100兆円くらいの国債発行なら、日本はまだ大丈夫なのだ。
そして、この国債発行の余力は、21世紀では、SafetyNetの整備(=ダイレクトに生活の困っている国民へお金をばら撒くこと)に使わなければいけない。
平均的な日本人は、移民が集まって建設したアメリカの人々とは全く違って、妙に計画的でネクラで、心配症で悲観的なところがあるのが現実なのだ。
不安が強すぎると委縮してしまうのが平均的な日本人のDNAなのだ。

けれども、こういった不安が最低限でも払しょくされれば、この21世紀の日本でも、もっともっと風変わりでガッツある面白い若者が続々と登場し始めると思う。

まずは、とりあえずは、この超党派による「誠実かつ最高の年金改革案」を断行しなければ、日本の内需なんてものは、回復しないし、「奇人変人」の手による新産業育成なんでものは、「絵にかいた餅」の「夢のまた夢」になってしまう。

【追記】一部読みやすいように文章を手直ししました。
【追記2】昨日はあまりにしみじみし過ぎて、ブロガーの方々に「リンク貼りの呼びかけ」をしないまま床についてしまいました。それが悔やまれて、一夜明けて、加筆訂正しました。



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