記事入力 : 2009/01/06 11:40:51
「南北が協力し、日本に奪われた文化財を取り戻そう」
日帝強占期に日本によって奪われた『儀軌』を取り返すため先月特別委員会を立ち上げたソウル市議会が、米国内のハングル本『儀軌』を取り戻すため南北協調に乗り出した。
ソウル市議会は5日、「夫斗完(プ・ドゥワン)市議会議員(『儀軌』返還のための特別委員会委員長)が7日に米国に向け出国し、ハングル本の『慈慶殿進爵整礼儀軌』、銀製鍍金(ときん)ラマ塔型舎利具など、各種文化財の返還運動を国連北朝鮮代表部などと共同で行う」と語った。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記録遺産に登録されている『儀軌』は、朝鮮王室と国家の主要な行事の準備過程・進行内容を絵と文で記録した報告書で、重要文化財とされている。
夫斗完市議会議員、慧門(へムン)僧侶(「文化財元通り」事務総長)、鄭柄国(チョン・ビョングク)国会議員、イ・サングン曹渓宗中央信徒会事務総長などからなる「文化財還収委員会代表団」は、今月14日まで米国各地を訪問し、コロンビア大が所蔵しているハングル本『儀軌』やボストン美術館にある銀製ラマ塔型舎利具などの返還を要請する計画だ。また代表団は、国連本部の北朝鮮代表部とも共同返還運動のため協議する予定だという。
夫斗完市議会議員は「朝鮮仏教徒連盟(朝仏連)中央委員会などは、北朝鮮側から搬出された文化財の返還に関するあらゆる権限を、昨年8月に韓国側へ委任した」と語った。しかし、高麗・朝鮮時代の国宝級陶磁器を多数所蔵しているハーバード大のアーサー・サックラー美術館などは、代表団の訪問時間と公開作品の数を制限するという立場を明らかにし、敏感に反応している。
クァク・スグン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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