横浜放送局

2009年1月6日 9時47分更新

旧陸軍登戸研究所 一般公開へ


第二次世界大戦中に川崎市にあった旧日本陸軍の研究所の建物が軍による偽札作りなど戦争の歴史を伝え平和の尊さについて考えてもらう資料館として生まれ変わり、ことしから一般に公開されることになりました。

資料館となるのは川崎市多摩区に昭和12年から15年ごろにかけて建てられた旧日本陸軍の「登戸研究所」です。
研究所の建物は明治大学の生田キャンパスに3棟が残され、大学の施設として利用されていますが、明治大学はこのうちの1棟を資料館にして一般に公開することになりました。
この研究所では中国の紙幣の偽札作りや毒ガスや細菌兵器の開発が行われ資料館では実際につくられた偽札や細菌兵器をのせてアメリカまで飛ばした風船爆弾の設計図など大学が集めたおよそ1000点の資料を順次、展示します。
このうち偽札は旧日本陸軍が中国で接収した印刷機を使って作ったもので中国で物資を購入したり経済を混乱させたりする目的で使われたとされています。
明治大学は資料館を年内に無料で公開し、当時の軍の活動について伝えるとともに平和の尊さについて考えてもらうことにしています。