横浜放送局

2009年1月6日 9時47分更新

派遣切りで生活保護申請殺到


横浜市中区の区役所には5日、年末で契約を打ち切られ仕事や住まいを失った人たちが生活保護の申請に相次いで訪れました。

横浜市中区の寿町は、路上生活しているホームレスの人たちへの炊き出しなどが行われていて、この年末年始には雇用契約を年末で打ち切られ住まいを失った数多くの非正規労働者たちが簡易宿泊所や公園などに寝泊まりして年を越しました。
このうちおよそ60人は5日が仕事始めの中区役所を訪れ、生活保護の申請手続きをしました。
いすゞ自動車の神奈川県藤沢市の工場で派遣社員の契約を打ち切られた40歳の男性は寮から退去を求められたため、簡易宿泊所を転々として年を越しました。
男性は生活保護の手続きを終えた後、支援団体の人に付き添われて再び寿町の簡易宿泊所に入りました。
男性は「こんな情けない気持ちで年始を迎えるとは思ってもいませんでした。職が見つかるまで不安で仕方ありません。」と話していました。
支援団体の高沢幸男事務局長は、「寿町に集まってくる人はこれまで60代前後が中心だったが、今年は派遣切りなどの影響で30代や40代が激増している。今は雇用が流動的なためすぐに労働者の生活が破壊されてしまう状況だ。国はしっかりと対策をすべきだ」と話しています。