派遣切りが社会問題化する中、トヨタ自動車九州は、来年度中に契約期間が満了する派遣社員のうち200人以上を直接雇用する方針を固めました。
福岡県にあるトヨタ自動車九州の車両組み立て工場で働く派遣社員およそ1100人の契約期間は、来年度中に全員法定の上限に達し契約が満了します。
このうち、熟練工を中心とした200人以上については、契約期間満了後にトヨタ九州が直接雇用し、一部は将来的に正社員に登用する方針です。
トヨタ九州はこれまでも派遣社員の一部を直接雇用していましたが、世界的な不況に直撃され、組み立て工場の操業を一時停止する事態に陥っています。
しかし、雇用不安が増大していることや、景気回復時にスムーズに増産体制に移行するため、雇用を確保することを決めたものです。(05日18:07)