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コンビニ大手:100円PBを強化 節約志向に対応

100円の冷凍食品が並ぶローソンの店内=東京都江東区で
100円の冷凍食品が並ぶローソンの店内=東京都江東区で

 コンビニ大手が、冷凍食品を中心に100円の自社企画商品(プライベートブランド、PB)の販売を強化している。景気後退で消費者の節約志向が強まる中、割安商品を積極的に展開することで主婦らのニーズに応えて売り上げ増につなげたい考えだ。

 セブン-イレブン・ジャパンは昨年7月から、焼きギョーザやチャーハンなど冷凍食品6品目のPBを全国の店舗で販売している。従来は200~300円のメーカー品を販売していたが、分量を1人分に減らすなどして価格を100円(税込み)に抑えたところ、主婦や単身者らの利用が増加。その後もエビグラタンやフライドポテトなどを追加し、冷凍食品を含む調理食品の11月の販売数は前年同月の約6倍に伸びた。

 ローソンも昨年5月から、グループの生鮮コンビニ「ローソンストア100」で販売していた100円PBを通常のローソンにも導入。現在はピラフ類などの冷凍食品やカレーなどのレトルト食品、ミネラルウオーターなど40品目までPBを増やした。09年度は、冷食を含めたPB全体の売上高を08年度予想の2.5倍にあたる500億円まで増やす計画だ。

 サークルKサンクスでも07年11月から100円冷食を販売。現在は空揚げやピザなど約15品目まで品ぞろえを増やしている。

 コンビニ業界は、たばこ自販機用成人識別カード「タスポ」を持たない喫煙者がたばこを買いに来店するケースが増えて好業績が続いているが、「タスポ効果」は一時的との見方が根強い。このため、20~30代以外の顧客を開拓するため、生鮮食品や冷食などこれまでになかった品ぞろえで、今後の成長につなげたい考えだ。【小倉祥徳】

毎日新聞 2008年12月31日 21時39分(最終更新 1月2日 18時31分)

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