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民主「普天間見直し」 どうなる日米同盟 (1/2ページ)

2009.1.6 01:33
このニュースのトピックス安全保障

 民主党は、米軍再編に伴って米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移設するとした現行の計画を見直す方針を固めた。県外や国外への移転も視野に新たな計画を策定する。同党は今月20日に就任するオバマ次期米大統領がブッシュ政権時代の安全保障政策をどう修正するのか見極めつつ、米側に理解を求めていく考えだ。次期衆院選で民主党への政権交代が現実味を帯びる中、専門家からは安保面や日米関係への悪影響を懸念する声が出ている。

 普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設に関する政府と沖縄県などの普天間移設協議会は昨年7月18日を最後に開かれておらず、次回開催のめどもたっていない。

 沖縄県の仲井真弘多知事は条件次第で県内移設を容認する意向を示している。しかし、昨年6月の同県議選では与党が過半数割れした後、7月にはキャンプ・シュワブ沿岸部への移設に反対する決議が県議会で採択されるなど、移設計画は膠着(こうちやく)状態になっている。

 複数の民主党幹部によると、同党はこうした状況を踏まえ、現行の計画をいったん「白紙」とすべきだと判断した。代表経験者の一人も「政権交代が実現すれば、普天間の移設計画は見直す」と明言している。

 党内にはオバマ次期米政権の誕生で「米国側と仕切り直しできる」(中堅)との期待感があり、党幹部が衆院選前に訪米し、オバマ氏側と米軍再編問題について事前協議することも検討されている。

 キャンプ・シュワブ沿岸部に代わる新たな移転先は、県外・国外を目指すが、沖縄県の嘉手納基地の未使用区域を活用した「嘉手納統合案」も党内で浮上している。しかし、移転計画の見直しについては「昔の社会党と同じで非現実的だ。沖縄全体、日米安保関係全体の中で考えないと、日米関係に重大な影響を及ぼしかねない」(日米外交筋)との懸念が専門家の間でも上がっている。

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