(CNN) イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃は4日、地上部隊の侵攻が2日目に突入し、同地区が実質的に北部と南部に分断された。パレスチナ治安関係筋によると、イスラエル軍は戦車や迫撃砲、ヘリコプターを投入し、北部の複数の地区を制圧した。
地上部隊の侵攻に伴い、パレスチナとイスラエルの双方で死傷者が増加。パレスチナの医療関係筋は、パレスチナ側の死者が500人を突破したと指摘。3日夜に地上部隊がガザに侵入してから民間人や過激派が37人死亡し、イスラエル軍が先月27日にガザ攻撃を開始して以来の死者が少なくとも507人、負傷者が2600人にのぼったと述べた。死者のうち女性や子どもは100人前後で、負傷者の大半は民間人という。
イスラエル軍側では、ガザ北部ジャバリヤで兵士1人が死亡、1人が重傷を負った。地上侵攻が始まって以来、兵士に死者が出たのは初めて。
ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、イスラエル軍の攻撃で軍事部門「カッサム隊」の幹部3人が死亡したとしている。イスラエル軍はハマス幹部2人が標的だったことを認めたが、2人についての詳細は明らかにしなかった。死亡した幹部らは、ガザからイスラエル南部へのロケット弾攻撃に関与していたとされる。
イスラエル軍によると、3日夜からミサイル攻撃したハマス関連の標的は、ハマス情報機関の本部を含めて45カ所にのぼった。4日の日中には、ロケット弾発射拠点など15カ所を空爆。地上作戦は第2の局面に突入したという。
ガザ地区からイスラエル側へのロケット弾攻撃では、兵士1人と民間人3人が死亡。発射されたロケット弾は少なくとも30発、うちグラッド・ロケットは12発だったとしている。