一度入れたタトゥー(入れ墨)を取りたいと訴えて県内の形成外科医院などを訪れる若
者が急増している。ファッション感覚で入れる一方で、公衆浴場に入れなかったり、就職
や結婚で不都合が生じるケースもあるためで、医療関係者は「入れるのは簡単だが、元に
戻すには相当の費用と手間が掛かる。安易に入れるのは避けてほしい」と呼び掛けている
。
医療関係者によると、タトゥーは大きさや施術時間によって価格が変わるものの、数千
円から数万円と比較的手ごろで、自分の好みに合わせてデザインを考えることができる。
このため、若者の間で人気が高まり、県内でもタトゥーを扱う店が増えている。
金沢市中心部の形成外科医院では、ここ数年でタトゥー除去のため訪れる人が急増。年
間十人以上が相談に訪れ、性別を問わず十―二十代の若者が多いそうだ。
同医院によると、タトゥー除去の理由は、「今の自分に合わなくなった」などファッシ
ョンに関するものから、「就職活動に差し支える」「近く結婚するから」といった社会生
活での支障までさまざまだ。
中には、暴力団関係者と同一視されて温泉や遊園地、ゴルフ場などへの入場を断られる
ケースもあるという。同医院の男性院長は「社会通念上、なかなか社会には受け入れられ
にくい」と指摘する。
また、タトゥーの除去はレーザー治療と切除術があり、施術費用は数十万円―数百万円
と高額。費用が払えないといって就職や結婚ができずに悩む人も多いという。男性院長は
「人生設計に狂いが生じることもありうるので、入れる前によく考えた方がいい」と注意
を促している。