中国外交部の秦剛報道副局長は4日、東シナ海のガス田「樫(中国名=天外天)」の開発は、中国側固有の主権の行使と述べた。
同油田について、産経新聞は4日、中国が2008年6月18日の合意に反して、一方的に掘削開始」と報道。外務省も、協議継続中の一方的な歯揮発は合意違反と抗議した。日本側報道によると、08年6月時点で「樫」は中国側が単独開発を主張しつづけていたため、18日の合意では「継続協議」となった。
秦副局長は、「天外天(日本名「樫」)」などのガス田は、論議を要しない中国の管轄海域であり、中国が開発を行なうのは、中国固有の主権の行使と述べ、「日本と共同開発のため協議を継続するとした『その他の海域』には、議論を要しない中国側海域は含まれない」と主張。産経新聞の報道は、東シナ海の問題における両国の原則合意を曲解するものだと述べた。(編集担当:如月隼人)
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