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最終更新:2009年1月5日(月) 11時59分

「年越し派遣村」都内4施設に移動へ

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 仕事や住まいを失った人たちが集まった東京・日比谷公園 の「年越し派遣村」ですが、都内4つの宿泊場所が新たに提供されることが決まり、移動が始まりました。

【「派遣村」で過ごした人は――】
 「ありがたいといったところがありましたね。(Q.「派遣村」がなかったら?)自殺しようと考えていた。希望がなくなってしまったので」
 「(新たな宿泊先に)行っても、行ってからその後どうなるか」

 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」には大晦日から仕事や住まいを失った派遣労働者らが集まり、5日までにその数はおよそ500に達しました。

 派遣村実行委員会の要請を受け、厚労省と東京都は新たな宿泊先として都内4か所の施設を12日まで開放することを決定。これまで宿泊場所となっていた派遣村と厚労省の講堂では、移動に向けた撤収作業が行われました。

 午前9時半からは厚労省の講堂で支援者や労働者たちが集まり、集会が開かれ、新たな宿泊先でも引き続き支援を行っていくことなどが説明されました。

 「(「派遣村」の人々が)次に行く避難所から頑張ってみようという状態で出られるように、我々も望んでいるし、できることをやっていく」(「年越し派遣村」 湯浅 誠 村長)

 派遣労働者たちの移動先は東京・中央区にある廃校となった小学校の体育館など4か所で、東京都は施設で食事や毛布などを提供します。

 また、ハローワークの職員による出張窓口も開設され、再就職などの相談や生活資金の貸し付け手続きも行われる予定です。

 「きめ細かく対策をやっていきたい。職を見つけて住居を見つけることが大事。これを第一の柱に大車輪で動きたい」(舛添要一 厚労相)

 こうしたなか、午前11時過ぎには派遣村に集まっていた80人が生活保護の申請と面談のため、千代田区役所に向かいました。

 生活保護は住民票がなくても申請が可能で、4日までに230人がFAXでの申請を済ませています。

 区は面接で健康状態や経済状況などの聞き取りを行った上で、生活保護手当の支給について、1週間以内に判断したいとしています。(05日11:15)