今日のお天気

JR運行情報



TBSモバイルへ!

注目キーワード


最終更新:2009年1月3日(土) 19時28分

「派遣村」の人々、厚労省講堂で宿泊

動画を他のプレイヤーで見る

 仕事や住まいを失い、東京・日比谷公園 の「年越し派遣村」に集まったおよそ250人の人たちに対し、2日夜、厚生労働省内の講堂が開放されました。どんな思いで夜を過ごしたのでしょうか?

 2日夜、東京・霞ヶ関に毛布などを抱えて移動する人たちの姿がありました。向かった先は厚生労働省。彼らは、仕事や住まいを失った派遣労働者たちでした。

 去年の大みそか、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」。「この場所以外では暮らせない」、そんな人たちが多く集まりました。

 「捨てる神あれば拾う神あり。本当に今日ほど人の情けが身にしみた日はなかったです」(派遣村に来た元派遣労働者)

 しかし、予想を大きく上回る250人以上が集まり、派遣村はパンク状態に。このため、派遣村の実行委員会は2日、厚生労働省に緊急避難場所を提供するよう要請したのです。

 「派遣村のキャパシティーは、限界に達しつつあります」(『年越し派遣村』 湯浅村長)
 「電話で指示してある。今晩から何とかするようにと」(大村厚労副大臣)

 要請を受けた厚労省は2日夜、庁舎内の講堂を宿泊場所として異例の開放。派遣村にいた人たちは、目と鼻の先にある厚労省で一夜を過ごしました。

 「公園で寝ているよりは暖かかったですね。ちゃんと足を伸ばせて寝れたので、よかったと思います」(講堂に泊まった元派遣労働者)

 しかし、厚労省の講堂が開放されるのは、5日午前9時まで。また、5日には日比谷公園の派遣村もボランティアの確保が難しいことなどから、閉村せざるを得ない状況で、今後も派遣労働者たちの不安な夜は続きそうです。(03日16:19)