仕事や住まいを失った人たちが集まっていた東京・日比谷公園 の「年越し派遣村」では、都が用意した新たな宿泊施設への移動のため、5日朝から撤収作業が行われています。
派遣労働者などおよそ500人が集まった「年越し派遣村」では、4日夜も、およそ200人が厚生労働省が臨時に開放した講堂に入ることが出来ず、公園のテントで一夜をしのぎました。
実行委員会の要請を受け、厚労省と東京都は4日夜、集まったおよそ500人の宿泊先として都内4か所の施設を12日まで開放することを決定し、5日朝から移動に向けた撤収作業が始まりました。
【「派遣村」で過ごした人は――】
「ありがたいというところがあった」
Q.「派遣村」がなかったら?
「自殺しようと考えていた。希望がなくなってしまったので」
実行委員会によりますと、4日までに230人が千代田区に生活保護の申請をFAXで行い、5日、80人が窓口を一斉に訪れ、受給に向けた手続きに入るということです。派遣村に集まった人たちは午後、バスで都内4か所の施設に移動する予定です。(05日09:23)