中国外務省の報道官は4日、去年6月の日中合意後も中国側が東シナ海のガス田「樫」での天然ガスの開発を続けていることについて、“継続協議に含まれない場所であり、中国の主権の行使だ”とコメントしました。
日中両国は、東シナ海のガス田開発に関して、すでに中国側が進めている「白樺」での開発への参加と、「翌檜」付近での共同開発で去年6月に合意し、それ以外の海域については協議を継続することになっていました。
しかし、秦剛報道官は今回明らかになった「樫」での開発について、「天外天(樫の中国名)は争点になっていない中国管轄の海域で、中国側の開発は主権の行使だ」とコメントしました。
その上で、この海域は「継続協議となった『その他海域』に含まれず、共同開発という問題は存在しない」と指摘しました。(05日08:04)