岡山放送局

2009年1月4日 19時20分更新

伝統工芸士の備前焼作品展


伝統工芸士の資格を持つ備前焼の陶芸家の作品展が、4日から備前市で開かれています。
この展示会は、備前焼の魅力を多くの人に知ってもらおうと、備前焼の陶芸家などでつくる岡山県備前焼陶友会が毎年この時期に開いています。

備前市伊部の備前焼伝統産業会館には、伝統工芸士の資格を持つ備前焼の陶芸家の作品、合わせて95点が展示されています。

このうち、「大壷」と題した作品は、直径およそ36センチの大型のつぼで、つぼの口の周りに「緋襷」と呼ばれる鮮やかな赤色の線があしらわれていて、素朴さの中に華やかさがかもし出されています。

また現代の名工に選ばれたこともある、堀江祥山さんが作った精かんな面構えをした獅子の置物は、今にも動き出しそうな筋肉の躍動感が目を引く作品です。

このほか会場には皿やとっくり、それにコーヒーカップなども展示されていて、会場を訪れた人たちはじっくりと作品を見ながら備前焼のもつ素朴な風合いを楽しんでいました。
この展示会は今月12日まで、備前焼伝統産業会館で開かれています。