岡山放送局

2009年1月4日 19時20分更新

閑谷学校で読初の儀


国の特別史跡に指定されている岡山県備前市の閑谷学校で古代中国の思想家、孔子のことばをまとめた「論語」を年の初めに朗読する「読初の儀」が行われました。

これは江戸時代、閑谷学校で孔子の教えを中心にした庶民教育が行われていたことにちなんで、毎年この時期に行われているもので、4日はおよそ180人が参加しました。
参加者たちは、閑谷学校にある孔子像に拝礼した後、講堂へと移動しました。

続いて、全員が床に正座して姿勢を正しながらゆっくりと「論語」を朗読すると、講堂には孔子の教えが朗々と響き渡り、あたりは厳粛な雰囲気に包まれました。
朗読が終わると最後に参加者1人1人が感謝の気持をこめて講堂の床を乾いたぞうきんで磨いていきました。

参加した人たちは無心になって論語を朗読したり、床を磨いたりしながら、新年の決意を新たにしている様子でした。