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部活と学業:勉強しないと部活動ができない日本(上)

1・2年生の野球部員たちに練習メニューを説明する慶応高校・上田監督。/写真=チョン・ギビョン記者

 先月、横浜市日吉にある慶応義塾高校を訪問した。午後3時になると、英語の授業を終えた上田誠氏が「enjoy baseball」と書かれたジャンパーに着替えた。英語教師の上田氏は、午後になると野球部監督に変身する。午前8時20分から午後2時50分まで授業を受けた野球部員たちも、服を着替えて練習場に移動した。

 グラウンドには99人の1・2年生たちが集まった。上田監督と学校OBのボランティアコーチ10人を含む110人が練習場をいっぱいに埋めた。日本では、夏の全国大会を終えた3年生は学業に専念するようになっているため、3年生野球部員の38人は参加しなかった。野球部員らは30人ずつA、B、Cチームに分けられ、午後7時30分まで練習に励んだ。慶応高で野球部員になるのは難しくない。春に加入書さえ提出すれば、誰でも入ることができる。ただし、学業成績が落ちて留年すると活動ができなくなる。

 エースの白村君(2年生)はプロ選手になるのが目標だという。彼はマックス146キロの速球を武器に、今年夏の全国高校野球選手権で慶応高をベスト8進出に導いた。白村君は「幼いころから野球のために授業を抜けたことは一度もなく、考えたこともない」と話した。プロ入りを目指していても、勉強は当然のことなのだ。練習で足りない部分は週に2、3度、午前7時に慶応大先輩のボランティアコーチから1時間指導を受ける。上田監督は「わたしも英語の授業を抜けたことがないのに、部員が授業を抜けることができるか」と聞き返した。副主将の岩田君(2年生)は「野球選手としての夢は甲子園で1勝することだが、将来の希望は法学部に進学して弁護士になること」と話した。

 慶応高は2100人の生徒のうち、1400人が42の運動部で活動をしている。これは運動部の概念が韓国と違うからだ。文部科学省は1998年からクラブ活動を部活動として吸収統合した。

閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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