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部活と学業:スター選手たちの一言

左上から時計回りに劉南奎(ユ・ナムギュ)、金広鉉(キム・グァンヒョン)、黄善洪(ファン・ソンホン)、許栽(ホ・ジェ)、崔竜洙(チェ・ヨンス)、金鋳城(キム・ジュソン)、許亀淵(ホ・グヨン)、申致容(シン・チヨン)。

「学位は受けたが博士のレベルにはない」

◆劉南奎(ユ・ナムギュ)=ソウル五輪男子卓球金メダリスト=

 博士学位はもらったが、自分の知識は博士のレベルとは考えていない。テレビのクイズ番組から出演依頼が来ても、怖くて断ったことがある。学生たちは未来のことを考え、勉強にも力を入れるべきだ。

「自分の周りには勉強に力を入れていた友人はいなかった」

◆金広鉉(キム・グァンヒョン)=プロ野球SKワイバーンズ投手=

 自分の周りには勉強に力を入れていた友人はいない。後から子供たちに何かを教えるには、今からでも勉強する必要があると思う。英語や日本語を勉強したいが、勉強の習慣がないので簡単ではない。

「サッカーの研修に参加したとき、英語が分からなくて苦労した」

◆黄善洪(ファン・ソンホン)=プロサッカー釜山アイパーク監督=

 学生時代に英語の勉強ができなかったのが最も悔いが残る。引退後にサッカーの研修を受けるため英国に行ったが、英語ができなくて苦労した。後輩たちには早い時期に人生設計を立て、必要な勉強は必ずやっておくよう助言したい。そうすれば引退後に時間を無駄にすることがなくなる。

「友人も知り合いもバスケットボール関係者ばかり」

◆許栽(ホ・ジェ)=プロバスケットボール全州KCC監督=

 現役時代はバスケットボールがうまくなること以外に何も考えていなかった。しかし社会生活をするようになり、「井の中の蛙」だったことが分かった。バスケットボールしかしていなかったため、友人も知り合いもバスケットボール関係者ばかりだ。人生の一面しか知らないように感じる。

「娘にはスポーツをさせたくない」

◆崔竜洙(チェ・ヨンス)=プロサッカーFCソウル・コーチ=

 中学時代に本格的にサッカーを始めて以来、テストのたびにカンニングばかりしていた。運動部に所属していれば、それも許されると思っていた。海外サッカーの技術や知識を学ぶには英語が必ず必要だが、今になって苦労している。娘にはスポーツをさせたくない。

「突然やめると何もやることがなくなる」

◆金鋳城(キム・ジュソン)=プロバスケットボール東部プロミ選手=

 スポーツばかりやっていて突然引退すると、何をやればいいのか分からなくなる。わたしもバスケットボール以外の社会では思い通りにならないことがある。韓国ではスポーツ選手はスポーツばかり、一般の学生には座って勉強ばかりさせている。

「スポーツが人生のさまざまな選択肢を奪っている」

◆許亀淵(ホ・グヨン)=MBC野球解説者=

 わたしの学生時代はスポーツ特待生制度がなかったため、一般の試験を受けて高校に入り、スポーツと勉強を両立させていた。当時の友人たちは今も社会で活躍し、時にはいろいろ助けてくれる。今はスポーツが人生のさまざまな選択肢を奪っている。

「子供たちをスポーツの機械へと作り上げている」

◆申致容(シン・チヨン)=プロバレーボール・サムスン火災監督=

 娘にスポーツをさせていた父親としては、韓国の学校体育は子供たちを「スポーツの機械」へと作り上げているようにみえる。スポーツばかりやってきた子供たちは、その後の人生で必ず壁にぶつかる。授業と練習をバランスよくさせなければ、本当にいい選手は育たないと思う。

チャン・ミンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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