部活と学業:スポーツ部所属は全体の1%、10万2899人
サッカー部が最多
2007年末の時点で大韓体育会に登録された小・中・高校生および大学生のスポーツ選手は1万7471チームの10万2899人だった。これは児童・生徒および学生総数1064万人の約1%に当たる。内訳はサッカー部に所属する数が2万2793人で最も多く、続いてテコンドー9169人、野球6145人、陸上5782人の順となった。
これら10万人以上の登録選手は、学生でありながら勉学を行う機会がほとんどないまま放置されている。1986年にソウルで行われたアジア大会や88年のソウル五輪を契機として、競技力の向上に向けた施策が国家レベルで推進された。そのためスポーツ選手が勉学を行う機会はほぼ失われ、それが今に至るまで続いている。学校体育振興研究会の黄水淵(ファン・スヨン)会長は「現在の学校体育の構造は、事実上80年代の延長とみることができる」「学生選手の90%が社会生活に必要な最低限の知的レベルも満たしていない」などと指摘した。現在、教育科学技術部内での学校体育担当はわずか一人の研究者がいるだけだ。
学生選手たちの合宿所は教育の死角となっている。合宿所は各地からやって来る学生選手たちの住居問題を解決するために設けられたものだが、現在は選手を運動のための機械に養成するための施設に変質してしまっている、という非難が相次いでいる。学生選手たちは「合宿所は軍隊と変らない」「合宿所で勉強すると変わり者扱いされる」などと語る。小学校では2003年に天安小学校サッカー部合宿所の火災事故以来、合宿所の数が03年の326カ所から07には66カ所へと79.8%も減少し、午前中に勉強を行うという原則もある程度は守られている。しかし中学校や高校の合宿所は減少幅が比較的小さく、そこでの生活内容も以前とあまり変っていないケースが多い。
キム・ドンソク記者
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