Print this Post Article Lists Back

部活と学業:高1選手の半分が学業成績下位10%

学年が上がるほど成績は低下

体育科学研究院が1万8086人を対象に調査

 選手たちの学校での成績レベルは中学から高校へと上がるほど、また学年が上がるほど徐々に落ち込んでいることが分かった。文化体育観光部の依頼で国民体育振興公団傘下の体育科学研究院が最近3カ月をかけ、韓国国内の中学1年生から3年生、高校1年生の登録選手1万8086人(体育中学・体育高校を除く)を対象に行った成績の実態調査(未刊)により、このような事実が確認された。全国レベルでの調査で中学・高校の選手たちの成績低下が立証されたのは今回が初めてだ。

 2008年1学期の全科目における選手たちの成績の割合を調査したところ、中学生は全体の下位20%(100人中80位以下)に属するケースが60%に達しており、これが高校1年生になると78%となった。最下位10%に属する比率も中学1年生では19.9%だったが、高校1年生になると48.6%へと大きく増加した。高校1年生のほぼ半分が下位10%に属しているということだ。一方、全体の上位50%以内(100人中50位以上)に属するケースは中学1年から3年生では9%、高校1年生では8.4%にとどまった。

 入試に重要な国語、英語、数学、社会、科学(理科)の主要5科目での学力低下はさらに深刻だった。中学1年生が5科目で全体の90%以下に入った比率は46.6%、同2年生では47.9%で、3年生は53.2%、高校1年生になると73.8%と、やはり徐々に成績が低下していた。体育科学研究院政策開発研究室のハン・テリョン研究員は、「高校に入ると一般の学生は入試の準備を始めるように、選手たちもスポーツで大学に入る準備を始めるため、学業成績がさらに落ち込んでしまう」「成績低下は高2、高3と上がるほどさらにひどくなるはずだ」と述べた。今回の調査は、国民共通教育課程の各教科成績(国語や道徳など11科目)についての資料を基に行われた。高2と高3の選手は選択コースごとにさまざまな科目を履修するため標準化が難しく、対象から除外された。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る