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部活と学業:大学生選手の学力は?

 大学生のスポーツ選手たちの学業レベルはどの程度なのだろうか。これまで韓国のスポーツ界や政策当局で、この問題について客観的に検証した資料はない。

 本紙は首都圏の大学野球部、サッカー部、バスケットボール部、卓球部、アイスホッケー部など10チーム173人の選手を対象に英語のテストを行い、学力を検証した。韓国教育課程評価院が先月、全国の小学6年生を対象に行った英語の学業成就度評価のための既出問題の中から、聞き取りを除く選択式の問題10問を利用した。

 173人の中で10問全問正解はわずか4人。問題のうち、例として提示された単語を並べ替えて「Can you run fast?(早く走れますか)」という疑問文を作る問題では、正解したのは40人(23.1%)に過ぎなかった。さらに次の「Yes, I can run faster than you」も同時に正解したのはわずか19人(10.9%)だった。大学レベルの学力を云々する以前に、基礎がまったくできていないことを示している。韓国教育課程評価院のキム・ミギョン研究員は「この程度の疑問文ならば、ほぼすべての小学生向け参考書に掲載されている。基本ができていない状態での作文は難しくて当然」と語る。

 「Monday(月曜日)」「Basketball(バスケットボール)」「Grandparents(祖父母)」「Cousin(いとこ)」などの単語の意味さえ知っていれば解けるような問題も、正解したのは25人(14.5%)と非常に少なかった。キム研究員は「この問題は与えられた文を読んだ上で、選択肢から不適切な文を一つずつ除去するものだ。勉強の習慣がなければ難しかっただろう」と述べた。図の顔の部位と単語を結びつける問題は173人中149人が正解し、比較的高い正答率(86.1%)だった。

 これら10問を100点満点として計算すると、平均は55.7点となった。試験を受けた173人の19.7%に当たる34人が30点以下だった。10問中1問も正解のない0点の大学生も二人いた。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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