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部活と学業:「第二の人生」のためJリーガーも勉強

 Jリーグ選手たちが現役を引退する平均年齢は26歳だ。2006年に139人、07年に131人が故障のため、または契約が更改されず登録を抹消された。

 高校卒業後プロに直行した場合、稼げるのは7、8年ということだ。大学を出た場合、この期間は3、4年に縮まる。短い現役生活を終えると、本当の社会生活といえる第2の人生が待ち構えているのだ。

 日本のプロ・サッカー・リーグは2002年、組職傘下にキャリアサポートセンターを設立し、Jリーグ選手やOBを対象にセカンド・ライフ・プログラムを運営している。1998年のアンケート調査で選手引退後の人生に対する不安が明らかとなったことから打ち出された対策だ。

 先月、東京ヴェルディのキャンプ先を訪問したところ、午後1時30分、22人の選手らがグラウンドではなく、キャンプ内の小さな講堂に集まった。Jリーグが準備した「キャリア交流会」が開かれる日だった。中村裕樹キャリアサポートセンター長が「貴重な訓練時間を割いて集まっていただいて感謝する」と口を開いた。元プロ選手で第2の人生を送る先輩との出会いに先立ち、短い動画が上映された。

 Jリーグの現役選手らがラジオのDJ、自動車セールスマン、中学・高校のコーチとして2、3日間「インターンシップ」を行うという内容だ。

 サッカー北朝鮮代表で川崎フロンターレに所属する鄭大世(チョン・テセ)がラジオのDJとして「インターンシップ」を行っている内容が目を引いた。元プロ野球選手でスポーツキャスターとして活躍している青島健太氏は、「実際に引退すると、言葉では言い表せない不安に襲われる。結局、学生時代が第2の人生設計に大きな影響を及ぼす」と語った。

 東京ヴェルディのベテランDF土屋征夫は、ブラジル・サッカー留学ブームだった中学時代にブラジルで4年間過ごした。土屋は「勉強する時期を逃したのが残念だ。これからは、子供たちにサッカー文化を伝えることができるメディア関連の仕事に就きたいと思っている」と話した。

 Jリーグ・キャリアサポートセンターの小淵氏は、2007年にJリーグを登録抹消された選手らの自宅を訪問し、第2の人生をサポートしている。小淵氏は「昨年引退した選手のうち9人が大学に進学した。プロ選手として活躍しても、第2の人生のためには学生時代の勉強と経験が重要だ」と語った。

東京=閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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