【カイロ=安部健太郎】イスラエル軍は3日夜(日本時間4日未明)、パレスチナ自治区ガザへ地上部隊の侵攻を始めた。先月27日に大規模空爆を始めて以降、地上部隊がガザに入るのは初めてで、戦闘は新たな局面に入った。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスも応戦しており、事態が泥沼化する恐れがある。
欧州連合(EU)などによる調停の動きも出ているが、事態収拾までには時間がかかりそうだ。オバマ次期米政権の発足を目前にして中東情勢は一気に緊迫化してきた。
戦車や歩兵などイスラエル軍の地上部隊がガザに侵入した。4日には主要幹線道路など戦略拠点を制圧し、ガザ地区を南北に分断、主要都市ガザ市を包囲した。商業地区への砲撃などで多数の犠牲者が出ている。
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