振り込め詐欺の被害撲滅を目指し、地域のボランティアを通じて口コミで防止策を伝える広島県警の「100日作戦」が効果を挙げた。息子などを装う「なりすまし詐欺」と、還付金があると偽って現金を振り込ませる「還付金詐欺」の認知件数が、昨年11月中はいずれもゼロとなるなど抑制傾向が続いた。
期間は昨年8月18日―11月25日の約3カ月。地域安全推進員や警察官ら約1万7000人が、約39万4000人に手口を再現したCDを聞かせるなどして注意を促した。
県警生活安全企画課によると、振り込め詐欺に該当する4種類の詐欺の被害認知件数は昨年8―11月で計149件と、昨年同期に比べ65件減った。なりすまし、還付金詐欺は8月から減少し、11月中はゼロ。残る架空請求、融資保証金詐欺は月平均で十数件発生している。昨年1月からの県内の認知件数は433件、被害額は約5億2000万円で、いずれも昨年同期比で約2割の減少となった。
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