『イビサに死す』・・・ブログ編



ようやくようやくようやく懸案だったブログがスタートしました。
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「才能」とは何か?


自分に「才能がない」ことに気付いてしまった人物の絶望感


上記スレッドを読んで考えた、私なりの「才能」の定義。


(1)「才能」とは、広義には「他者が持たない能力」をいう。

「才能」という言葉でわざわざ差異化している以上、一般的なレベルからは明らかに乖離しているレベルの技能を呼ぶ呼称であることは間違いない。



(2)「才能」とは、善なる目的に行使されるものである。

世の中では天才的な「才能」を持つ悪人も輩出されているが、そのような能力は「ある種の才能がある」といったように何らかの留保がついた表現で語られることが多い。つまり「才能」とは、世のためになり人を幸せにするために使われる能力を指す。



(3)「才能」とは、第一義的には金を稼ぐ能力である。

素人の絵がとんでもなく素晴らしいとか、ウチの母ちゃんの飯はとてつもなく美味いとか、もちろんそういう能力も広くは「才能」と呼べるだろう。

しかしながら、たとえば宗教人ですら飯を食わなければ生きていけない以上、この世で人間が行う最も重要な営為は経済活動であるといえる。先に書いた「素人の絵」のケースでも、たとえばそれが欲しいという人が現れたら経済活動に転化することも可能なのである。

そしてさまざまな経済活動のうち、特定のある領域において他者とは明らかに区別される優位性を持った技能を「才能」という。



(4)「才能」とは、他人の評価によってのみ決定される。

経済活動上の優位性を評価する言葉である以上、その「才能」のアウトプットは金銭という目方で量られ、その多寡で「才能」は決定付けられる。

たとえば、ある有名デザイナーの作品がたいしたことないと思っている新進気鋭のデザイナーの卵がいたとして、本気で自分のほうが「才能」があると思うなら、その有名デザイナーと同等かそれ以上の金額を稼いで初めて、その思いは証明される。

逆に言えば、「才能」とは世の中にそれを認めさせる過程が内包されているのである。



(5)「才能」とは、やりきることである。

ケーススタディ:あるデザイナーの卵の発言

「俺は才能はあるんだけど家庭の事情で断念した」

寝言は寝てから言え。「有名デザイナーたち」は、やりきったから有名になれたし金も稼いでいるのである。すべての事情に優先させてその仕事をやりきって、なおかつアウトプットが金銭的に評価しうるものだから生き残ったのである。最後までやりきって世間に己の能力を認めさせた人たちだけが「才能がある」と評価されるのである。その前の段階で何を言おうが、ただの寝言である。

これは冷徹な事実である。



(6)「才能」は、努力からは生まれない。

これは経験則だが、多くの「才能」のある人たちは、その仕事に打ちこむことを「努力している」とは思っていないようである。三度の飯よりそれをやっていることが好きだからとか、俺がこれをやらなければだれがやる的な強い使命感を持っているとか、そういう動機の裏打ちが必要であるように思う。

常識的に考えて、そういう強い動機がなければ、瑣末な諸事情によって目標がぐらつくことは、大いにありうる。




そうか、そういうことかー。

自分で書いて自分で深く納得しますた。






明けましておめでとうございます。

故あって更新を止めておりましたが、年を改めて、再開することにしました。

昨年、このサイトの更新を止める理由になったことがありました。それは私自身の脇の甘さを象徴しているような出来事で、しばらくの間、かなり凹んでおりました。

しかしながら、人生は何が起こるかわかりません。

この元旦になって、その出来事について、私が思い違いをしていたことに気づかされました。まったく無関係だった人を疑っておりました。

そして、当時の私がたいへん困るようなことを発言してくれた人も、私の行状をを心配するあまりそんなことをしたのであろうということにも気づきました。



私ひとりが未熟で、周囲の心配を他所にのほほんと過ごしていたに違いない。元旦の宴席で、義父が何度なく私に笑顔を向けるのをみて、私は自分の未熟さを思い知らされました。



私は、もっと大人になる必要があるのです。



また、ここでお付き合いください。



毛皮をまとう行為と毛皮を贈る行為にはある共通点がある。




ストール

この写真は、我が友人、パリ在住の美しき実業家ルビーちゃんが作っている毛皮のストール。これが軽くて暖かくてゴージャスで。これを使うのは最初なかなかの勇気を必要としたが、一度使ったら気持ちが良くて手放せなくなってしまった。

これはシルバーフォックスとシルクを交互に縫い合わせた佳品。俺様に似合うのはもちろんなのだが(自分でゆーなw)、このたび、高価なこいつを我がもっとも信頼するバーテンダー(もちろん♂)にプレゼントすることにした。

なんとなれば、彼には一生俺の酒を作ってもらわないといけないので、これぐらいのプレゼントをしておかなければおっつかないのである。

その昔、塩野七生の著書で、ゲイであったルキノ・ヴィスコンティが、ある映画の主演男優に毛皮のコートを贈った逸話を読んだことがある。男が男に毛皮を贈るなんて、ダンディズムここに極まれれりと感銘を受け、いつか真似してやろうと思っていた。

が、ゲイでもない私は残念ながら相手に恵まれなかった。

そしてそれが実現する今回、私はあることを学んだ。



毛皮をまとう行為と毛皮を贈る行為にはある共通点がある。

ナルシシズムである。




「船場吉兆:廃業 老舗の誇り失い 女将「断腸の思い」/市民「当然」」・・・嘘泣きじゃなくてこの人がちゃんと泣いているのは初めて見た、そしてこの人の言葉は翻訳しないと理解できないのである。




船場吉兆:廃業 老舗の誇り失い 女将「断腸の思い」/市民「当然」



船場吉兆・・・湯木佐知子社長語録を翻訳してみる。



「もったいない」・・・この女社長の性格を俺なりに判断した結果、この言葉は次のように翻訳するとか正しい意味になると思われる。「使いまわせば二重に金が取れるものを捨てるのはもったいない」。どこまでも自分の立場でしかモノを考えられない人なのである。だから恥ずかしげもなくこんなことが出来るんである。ゆえに彼女の言葉を一般人が理解するためには、すべて翻訳が必要なのである。



「手つかずの料理は食べ残しとは違う」・・・翻訳結果は以下の通り。「手付かずの料理は使いまわせば二重に金が取れるが、食べ残しだとそうはいかない。だから違うんです」。はい、そうですかw そんなもの食べさせられたを知ったら人はどう感じるかなあ?・・・と思っていたら、実はこんな風に使っていたらしい。

『船場吉兆使い回し、新たに8品目 料理は「下座の客に」』

なるほど、下座の客に食べさせるからいいのかw



「今になって考えれば本当にむちゃくちゃなことをしてくれたと反省の気持ち。恥ずかしいと思っている。私がお客さまの立場なら絶対に許せないこと」・・・はい翻訳翻訳。「黙ってりゃいいのに余計なことを喋ってくれたものだわ、本当にむちゃくちゃなことをしてくれた」。



「会見は初めてで、精巧なマイクで一語一語、聞き取れるということを全然、存じませんでした。恥ずかしい結果となり、反省している」・・・なんか翻訳するのも気が滅入ってくるな。「存じていたらやりませんでした。だから使い回しもバレるとわかっていたらやりませんでした」。



「断腸の思い」・・・不思議だな、あなたが言うと「父から受け継いだ看板を貶め、お客様の信頼を裏切ったことは断腸の思い」とは聞こえない。自分の思い通りにならないから断腸なんでしょ、と皮肉を言いたくなる。



ふとした言葉遣いで、その人の本音が露見することがある。自分で会社を立ち上げてからこっち、他人のそういう何気ない一言にものすごく敏感になった。そして、そういう言葉から見え隠れするその人の本音を知れば知るほど、孤独な商売を始めてしまったなと感じることが増えた。

本心を糊塗することはできないのだ。心の底から本気でモノを考え、全身全霊のパワーをこめて言葉を発していかないと人の信頼は得られないのだ。自分で自分を騙して、耳に聞こえの良い美辞麗句を並べ立てても、本音は必ず露見するのだ。


人に対するときは、腹に力をこめてフルコンタクトで。





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