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【Re:社会部】薬物の本当の怖さ
大学時代の話です。友人のT君がニヤリと笑って「今度、マリフアナデビューするんだ」と言いました。私は怖くなりつつも、平静を装ってしまいました。
T君は、その後会話に入ってきた友人にも同じ話をしました。するとその友人は血相を変えて、「その瞬間におまえとは縁を切るからな」と怒鳴ったのです。
いつもは穏やかな友人の剣幕(けんまく)に驚いたT君、「オレやんないわ」と言いました。すると友人は普段の表情に戻り、「高校の友達、大麻で消えたんだ。おまえには消えてほしくないからな」と告白したのです。
昨年は大学生の大麻汚染が、深刻な社会問題になりました。慶応早稲田、同志社、東京理科といった日本を代表する私大の学生が相次いで逮捕され、衝撃を与えました。各大学では色々な対策を発表していますが、体への害や違法性を説明するだけでは、若者の心には響かないでしょう。
若者が一番恐れるのは「仲間を失う」ことです。逮捕された学生も「誘いを断れなかった」と供述しています。
当時の私と同じで、大半の学生は薬物の本当の怖さを知りません。教育機関は「薬物の怖さは仲間を失うこと」だと教えてあげてほしいと思います。若者たちが本当の友達をなくしてしまう前に…。(有)