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爆発音絶え間なく ガザ市民「どうしてこんなことに」(2/3ページ)

2009年1月4日23時48分

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写真パレスチナ自治区ガザへの侵攻に向け、4日、境界付近で配置につくイスラエル軍兵士と戦車=AP

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 地上戦突入後の混乱で、ガザでは救急車が現場にたどりつけない。広範囲で停電となり、病院では手術もままならない。ロイター通信によると、ガザ市のショッピングセンターがイスラエル軍の攻撃を受け、市民5人が死亡、40人が負傷したという。

 イスラエル軍は拡声機で住民に退避を呼びかけ、住宅に押し入ってハマス要員を探している。ハマス系のテレビやラジオの電波を使い、「ハマスの指導者たち、あなたたちの時代は終わった」とのメッセージを流しているという。(エルサレム=古谷祐伸)

■ガザ住民、エジプト側へ流出

 【ラファ検問所(エジプト・ガザ境界)=田井中雅人】ガザ南端の境界に接するエジプト側のラファ検問所付近では4日朝、イスラエル軍戦闘機による空爆の爆音が絶え間なく響いた。それを打ち消し、徹底抗戦を呼びかけるかのように、モスク(イスラム教礼拝所)の拡声機からは「アラー、アクバル(神は偉大なり)」という祈りの声が流れていた。

 ラファはエジプト側とガザ側にまたがる町で、町の中を境界線が通っている。昨年1月、ガザ側から境界壁が爆破され、イスラエルの境界封鎖に苦しむガザ住民らがエジプト側に大量流出。買い出しや家族との再会に走った。

 地上戦突入を受け、エジプト治安当局はエジプト側のラファ住民に対し、検問所周辺に近づかないよう命じた。

 4日午前11時、飛来したイスラエル戦闘機の轟音(ごう・おん)が響くなか、約100キロ分の医薬品を積んだ車が検問所に着いた。ギリシャの人権団体「平和の医師団」の医師5人がガザ側のラファ病院から緊急要請を受け、届けにきた。

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