Facebook、ナワバリ荒らしとしてPower.comを訴える
by Michael Arrington 2009 年 1 月 4 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

新しく登場したPower.comは、ユーザーが多数のSNSサイト(Facebook、Orkut、Hi5、MySpaceその他)上での情報を一括して受け取れるようにするアグレゲーション・サービスだが、昨年12月30日にFacebooに訴えられた。カリフォルニアの連邦裁判所に提出された訴えは下にエンベッドしてある。

Power.comはユーザーの属するSNSの情報を一括して取得、表示するサービスだ。またGreasemonkeyのユーザーにはおなじみの手法でページをマークアップする付加機能もある。

このサービスは明示的なサインインが必要であり、Power.comのサイトを通じてのみ利用できるのだが、それでもFacebookがこのサービスを嫌っていることがはっきりした。Facebookは訴状で「Power.comはサービス提供約款に違反しており、著作権と登録商標を侵害している」と主張している。また、Power.comがサーバにユーザーのログイン・データを保存していること、Facebookの独自情報(ユーザー情報)をスクレイピングしていることなどを特に問題視している。

ある意味で、これは昨年5月にFacebookがGoogleのFriend Connectをブロックしたのと同様のケースだ。サードパーティーのサービスがFacebookにアクセスしたいなら、Facebookが望む方法でアクセスしなければならない―APIあるいはFacebookConnectを使わねばならないというのhがFacebookの方針だ。たとえユーザー自身が承認したとしても、それ以外の方法でのFacebookに対するアクセスには厳しい対応がなされることになる。

現在、Power.comはサイトの表示からFacebookへのアクセスを削除している。GoogleのFriend Connectの例でも分かるように、Facebookへのアクセスが早急に復活することはなさそうだ。永久に復活しないかもしれない。


Facebook Complaint Against Power.com - Free Legal Forms

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

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