東京都北区の遊戯銃製造会社「タナカ」の社長(64)が銃刀法違反(拳銃加重所持)容疑で逮捕された事件で、東京地検は22日、社長を処分保留で釈放した。社長は全面的に容疑を認め、警察に協力して出回ったエアガンを回収すると誓約しており、地検はその推移を見極めて最終処分を決めるという。
タナカは本物の拳銃に相当する殺傷能力を持つ「カシオペアモデル」と呼ばれるエアガンを7月に発売。社長は同モデル867丁を本社に所持した疑いで12月2日、警視庁に逮捕された。
社長は逮捕直後は否認していたが、地検によると、「金属弾を詰めれば発射可能で、殺傷能力があったとの認識はあったが、強行してしまった」との趣旨の供述をしているという。警視庁は、社長のほか、従業員、設計者らを武器等製造法違反容疑で継続捜査する方針。
出荷済みのカシオペアモデルは、銃刀法に違反するため、全国の警察署で回収を受け付けている。