「歌舞伎座さよなら公演古式顔寄せ手打式」が2日、東京・銀座の歌舞伎座で行われ、歌舞伎関係者総勢200人が舞台上に勢ぞろいした。
2010年4月の興業を最後に改築に入る歌舞伎座で、3日から16カ月連続上演される「さよなら公演」の幕開きとして開催。興業前に歌舞伎俳優総出で座元と手を締める吉例行事の「顔寄せ手打ち式」は14年ぶりで、中村勘三郎(53)、松本幸四郎(66)ら170人の豪華俳優が紋付きはかま姿でひな壇に並んだ。
代表であいさつを述べた中村芝翫(81)は「歌舞伎座が改築されることになり感無量です。さよなら公演をひとつひとつ心を込めて務めてまいります」と公演の成功を約束。さらに芝翫、中村富十郎(79)、坂田藤十郎(77)の人間国宝3人で舞踏「老松」を披露した。