歌舞伎俳優の市川海老蔵(31)、中村獅童(36)が出演する東京・新橋演舞場1月公演「初春花形歌舞伎」が3日、幕を開けた。
海老蔵は昼の部の「口上」で124年ぶりとなる役者が演目を読み上げる「仕初式」を披露したほか、夜の部では73年ぶりに復活する歌舞伎十八番内の「七つ面」など昼夜5演目で6役に挑戦。出ずっぱりで熱演を見せた。「(昼の部の)『義経千本桜』のいがみ権太ほど自分に似ている役はありません。悪はあるが結構気が優
しい。でもそれを裏の方向に見せてしまいます。一番共感できる役ですね。『七つ面』は古風な立役の踊りを作りたかった。お正月の出し物として残っていくように頑張ります。父と二人で『歌舞伎十八番』の復活にどんどん挑戦していきたい」と気合十分。
また、「義経千本桜」「お祭り」「弁天娘女男白浪」などに出演した獅童は「みなさまと一緒にパワーあふれる舞台をつくりたい」と意気込んだ。同劇場で27日まで。