昨年7月に骨髄移植手術を受けた歌舞伎俳優、市川團十郎(62)が3日、東京・国立劇場初春歌舞伎公演の初日を迎え、半年ぶりに舞台復帰した。
今回は歌舞伎十八番の内「象引」の箕田源二猛という正義の荒武者役。坂東三津五郎演じる大悪人と象を引き合うという豪快な荒事芸で元気な姿を見せた。
開演に先立ち鏡開きを行った團十郎は「病気治療のため、しばらくお休みをいただいておりましたが、本日この国立劇場の初春歌舞伎公演で半年ぶりに舞台復帰できることは、本当に夢のようでございます。今回は歌舞伎十八番の内『象引』というめずしいお芝居に出演させていただきます。一生懸命務めますので、どうぞ皆さま
お楽しみください」とコメント。
また、国立劇場理事長より舞台復帰を祝う花束を贈られ「今日私がこの舞台に立てるのもたくさんの皆様のおかけでございます。この花束は、応援してくださる皆様からいただいた花束だと思って、大事に楽屋に飾り、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。同劇場で27日まで。